タニタ クッキングスケール KD-187 WH

このスケールにはゼロリセット機能（風袋引き機能）が搭載されています。容器を計量皿に乗せた状態でボタンを押すと、その容器の重さが差し引かれ、表示が0gになります。これにより、容器に入れた食材の重さだけを正確に測ることができます。例えば、ボウルに小麦粉を計量し、次に砂糖を追加計量する際に、ボウルの重さを毎回差し引く必要がなく、非常に便利です。この機能があることで、調理中の手間が省け、スムーズに作業を進めることができます。

このモデルには、グラム(g)からミリリットル(ml)への単位変換機能は搭載されていません。そのため、液体をml単位で計量したい場合は、別途計量カップなどを使用する必要があります。1g単位の計量に特化しており、水や牛乳などの液体を容積で直接計量する機能は備わっていません。より多様な計量ニーズに対応するモデルではこの機能が搭載されている場合がありますが、本製品は基本的な重量計量に焦点を当てています。

本製品には、計量中の数値を一定時間画面に固定する表示固定機能は搭載されていません。しかし、計量値の表示は非常に速く安定するため、大きなボウルなどを使用した場合でも、数値が確定した後にすぐに確認することができます。表示が頻繁に変動することはないため、実用上、大きな問題となることは少ないでしょう。ただし、数値をメモする際に一時的に固定したいというニーズには応えられません。

このクッキングスケールには、ディスプレイにバックライト機能は搭載されていません。そのため、キッチンが暗い場所や夜間に使用する際には、周囲の照明を利用しないと計量値が見えにくい場合があります。ただし、本体の液晶画面は文字が大きく表示されるため、十分な明るさがあれば視認性は良好です。バックライト付きのモデルと比較すると、暗所での使い勝手は劣ります。

このクッキングスケールは防水・防塵機能は備わっていません。そのため、本体に直接水をかけたり、水中で使用したりすることは絶対に避けてください。調理中に液体をこぼしたり、粉末が大量に付着したりした場合は、濡らした布などで丁寧に拭き取る必要があります。丸洗いできるモデルと比べると、お手入れの際に水濡れに注意が必要ですが、日常的な使用で付着した汚れは拭き取りやすい素材です。

このモデルには、一定時間操作がない場合に自動で電源がオフになる機能は搭載されていません。そのため、計量後に電源を切り忘れると、電池が消耗してしまう可能性があります。電池の無駄な消費を防ぐためには、使用後には必ず手動で電源を切るように注意が必要です。自動電源オフ機能は、電池の持ちを良くし、いざという時の電池切れを防ぐ便利な機能ですが、本製品では手動での操作が求められます。