京セラ(Kyocera) 電子芝刈機 LM-2810

リール式の構造と、スタッフレビューで「キレイな仕上がり」と評価されている点から、壁際や端の芝も比較的キレイに刈りやすいと考えられます。ただし、ロータリー式の際に特化したブレード設計のような明確な「際刈り機能」としてのアピールはありませんが、一般的なリール刃の特性として優れた刈り際が期待できます。細かい仕上げには多少の手作業が必要になる場合もありますが、多くのシーンで満足できるレベルでしょう。

本製品は刈り取った芝を細かく粉砕して芝生に還元するマルチング機能は搭載していません。刈りカスはすべて付属の集草袋に回収される方式です。マルチングによる芝生のメンテナンスや、刈りカス処理の手間を省きたい場合は、別途マルチングに対応した機種を選択する必要があります。本機を使用する場合は、刈りカスを定期的に集草袋から取り出して適切に処分する必要があります。

本製品は自走機能を搭載していない手押し式モデルです。前進するためにはユーザー自身が本体を押して動かす必要があります。軽量設計のため比較的扱いやすいですが、広範囲の芝刈りや傾斜地での作業では、自走式に比べて体力的な負担が大きくなります。平坦な庭や小規模なエリアでの使用に適しています。

製品情報やスペックには、ハンドルなどを折りたたんでコンパクトに収納できる機能についての明確な記載がありません。製品サイズは組み立てた状態での寸法と考えられます。保管時には、本体の奥行きや高さがある程度のスペースを必要とするため、収納スペースを確保する際は製品の寸法を確認することをおすすめします。完全にコンパクトに折りたためるタイプではありません。

電子制御式であるため、安全機能として操作部から手を離した際に刈刃の回転が速やかに停止する機構を備えていると考えられます。リール刃は回転が停止しても慣性でしばらく回ることがありますが、危険回避のための基本的な安全停止機能は搭載されていると推測されます。これにより、作業中の不意の事態にも対応しやすくなっています。

刈刃部分に水道ホースを接続して清掃する洗浄用注水機能は搭載されていません。作業後に刈刃周りに付着した芝のカスなどを清掃する場合は、ブラシやヘラなどを使用して手作業で行う必要があります。定期的な清掃は刃の性能維持に重要ですので、作業後のお手入れ方法を確認しておきましょう。