SONY Handycam PJ540 (HDR-PJ540/W)

光学式手ブレ補正機能は、撮影時の細かな振動や動きによる映像のブレを軽減し、クリアな映像を保ちます。特に、PJ540では、ソニー独自の「空間光学手ブレ補正（B.O.SS）」システムが搭載されており、レンズとイメージセンサーが一体となって動くことで、ズーム時や歩行時のブレを大幅に低減します。これにより、運動会や旅行など、動きながらの撮影でも安定した映像を記録できます。ただし、激しい動きや意図的な振動には対応しきれない場合があります。

追尾フォーカス機能は、被写体を指定すると、カメラが自動的に被写体を追いかけ、ピントを合わせ続ける機能です。PJ540では、顔認識機能と連携し、人物の顔を自動で追尾します。これにより、動き回る子供やペットの撮影でも、常にピントの合った映像を記録できます。ただし、被写体がフレームアウトしたり、他の物体と重なったりすると、追尾が外れる場合があります。また、暗い場所や逆光 conditions では、追尾性能が低下する可能性があります。

ナイトモード機能は、暗い場所でも明るく撮影できる機能です。PJ540では、イメージセンサーの感度を高め、シャッタースピードを遅くすることで、より多くの光を取り込みます。これにより、室内や夜景など、光量が少ない場所でもノイズの少ない映像を記録できます。ただし、シャッタースピードが遅くなるため、被写体が動くとブレやすくなります。また、ノイズリダクション処理により、細部のディテールが失われる場合があります。

風音低減機能は、屋外での撮影時に風切り音を低減し、クリアな音声を録音する機能です。PJ540では、内蔵マイクに風防を取り付けたり、音声処理アルゴリズムで風の音を軽減したりします。これにより、屋外でのインタビューやイベントの記録など、音声が重要なシーンでクリアな音声を記録できます。ただし、強風時には完全に風の音を消すことはできません。また、風音低減機能をONにすると、周囲の環境音も若干小さくなる場合があります。

内蔵編集機能は、撮影した映像をカメラ本体で簡単に編集できる機能です。PJ540では、不要な部分のカットや、複数の映像を繋ぎ合わせる作業が簡単に行えます。また、BGMの追加や、テロップの挿入なども可能です。これにより、オリジナルのムービーを作成して、家族や友人と共有できます。ただし、本格的な動画編集ソフトに比べると、機能は限定的です。また、編集作業はタッチパネルで行うため、細かい作業は難しい場合があります。

Wi-Fi転送機能は、撮影した映像をスマートフォンやタブレットにワイヤレスで転送できる機能です。PJ540では、専用アプリをインストールすることで、簡単に映像を転送できます。これにより、撮影した動画をSNSにアップロードしたり、家族と共有したりできます。ただし、転送速度はWi-Fi環境に依存します。また、大容量の動画を転送する場合は、時間がかかる場合があります。さらに、Wi-Fi接続設定が必要になります。