アイ・オー・データ Wi-Fi 無線LAN中継機 WN-G300EXP

本体にあるWPSボタンを押すことで、親機のWPSボタンも押すだけで簡単にWi-Fi接続設定が完了します。パソコンやスマートフォンの設定画面を開く必要がなく、手軽に設定できるため、ネットワーク機器の設定が苦手な方でも導入しやすい便利な機能です。一部のレビューではWPSでの接続に失敗し、手動設定が必要だったという声もあります。

親機からの電波強度を本体のLEDランプの色で表示してくれます。このランプの色を確認しながら中継機を設置することで、電波が弱すぎず強すぎない、中継効果を最大限に発揮できる最適な場所を簡単に見つけることができます。効果的な電波エリア拡張のために、どこに置けば良いか迷うことなく設置場所を決められます。

本製品は2.4GHz帯のみに対応しており、5GHz帯や6GHz帯は利用できません。そのため、接続しているデバイスの状態や電波状況に応じて自動的に最適な周波数帯を切り替えるバンドステアリング機能には対応していません。利用状況に関わらず2.4GHz帯で接続されるため、電波干渉を受けやすい環境では通信が不安定になる可能性があります。

複数の対応デバイスと同時に効率的に通信を行うMU-MIMO機能には対応していません。そのため、家族が同時に複数のスマートフォンやタブレット、PCなどでインターネットを利用する場合など、接続デバイス数が増えると通信速度が低下しやすくなります。多数のデバイスを同時に快適に利用したい場合には、この機能がある製品の方が有利です。

接続している特定のデバイスに向けて集中的に電波を送信することで通信安定性を向上させるビームフォーミング機能には対応していません。電波は全方向に均等に拡散されるため、親機や中継機から離れた場所にあるデバイスでは電波が弱くなりやすく、通信速度が遅くなったり不安定になったりする可能性があります。特定の場所の電波強度を高めたい場合には不向きです。

自宅のメインのWi-Fiネットワークとは別に、来客者向けに一時的なネットワークを提供するゲストSSID機能には対応していません。そのため、友人が来た時などにWi-Fiを提供するには、メインネットワークのパスワードを教える必要があります。自宅のプライベートネットワークのセキュリティを保ちたい場合には、この機能がない点は不便に感じるかもしれません。