オーム(OHM) キッチンスケール COK-S207-W

このスケールには、容器の重さを差し引いて中身だけの重さを測れる「風袋引き機能（0表示機能）」が搭載されています。ボウルや皿を計量皿に乗せた状態で0g表示にリセットできるため、粉末や液体など容器ごと計量したい際に便利です。これにより、材料を追加しながら計量する際も、いちいち計算し直す手間が省け、スムーズに調理を進めることができます。特に複数の材料を一つの容器で混ぜ合わせるようなレシピで重宝します。基本的な機能ですが、日常的な使い勝手を向上させる上で重要な機能と言えます。

このスケールは、計量皿が本体と一体になっており、取り外して洗う機能はありません。計量皿が汚れた場合は、濡らした布などで拭き取る必要があります。粉類を扱った後や、液体がこぼれた際には、隙間に粉が詰まったり、汚れが完全に落ちにくかったりする可能性があります。衛生的に保つためには、使用後にすぐに手入れを行うことが推奨されます。完全に水洗いできるタイプと比較すると、お手入れの手軽さという点では劣りますので、この点は購入前に考慮が必要です。

このスケールには、計量中に表示された数値を固定する表示固定（ホールド）機能は搭載されていません。大きなボウルや容器を乗せて計量する場合、容器の影になったり、表示部が隠れてしまったりして、正確な数値を確認しにくいことがあります。表示固定機能があれば、表示が見えにくい状況でも、数値を固定してから容器をどかしてゆっくり確認できるため便利です。この機能がないため、計量時は表示部を視認しやすいように、容器の置き方などを工夫する必要があります。

このスケールには、電源の切り忘れによる電池の消耗を防ぐオートパワーオフ機能が搭載されています。約5分間操作がない場合に自動で電源が切れるため、うっかりスイッチを切り忘れてしまっても安心です。この機能により、無駄な電池の消耗を抑え、電池交換の頻度を減らすことができます。特に調理中に他の作業をしたり、少し席を離れたりする場合でも、電源の切り忘れを気にせず使用できるため、省エネにも繋がり、使い勝手を向上させています。

このスケールは、計量単位としてグラム（g）のみに対応しており、ポンド（lb）やオンス（oz）、ミリリットル（ml）などの他の単位に切り替える機能は搭載されていません。国内のレシピを使用する際にはグラム表示で問題ありませんが、海外のレシピや、液体をミリリットルで正確に計量したい場合には、自分で単位換算を行うか、別途計量カップなどを使用する必要があります。複数の単位で計量したい方にとっては、この点は制約となります。

このスケールは、ボタン操作で電源のオン/オフを行います。商品情報からは、特定のワンタッチ機能（例えば、一度押すだけですぐに立ち上がり計量可能になるなど）の有無は明確ではありません。一般的なデジタルスケールと同様に、電源ボタンを押して操作するものと考えられます。素早く計量を開始したい場合や、調理中に手が汚れている場合など、シンプルな操作を好むユーザーにとっては、ワンタッチで素早く起動できる機能があるとより便利ですが、本製品にはその明確な記載や機能は確認できませんでした。