エムケー精工 餅つき機 RM-901SZ

この餅つき機は「つき・ねり専用」モデルであり、もち米を蒸す機能は搭載されていません。そのため、使用する際は別途蒸し器などで、もち米を蒸してから本製品のねり容器に入れる必要があります。蒸しあがったもち米をセットすれば、約10～12分で餅をつき上げますが、蒸す工程はご自身で行う必要があります。この点は、蒸し機能付きの全自動タイプと比較すると、一手間増えることになります。

本製品は「みそ羽根」が付属しており、みそ豆を練る機能に対応しています。これは、煮えた大豆をねり容器に入れて約5分で練り上がるという、一種の練り込み機能です。餅をつく際にも、このみそ羽根や付属のもち羽根を使用して、きな粉や豆などの具材を餅に練り込むことが可能です。ただし、具材をセットして完全に自動で練り込むというよりは、餅をつく工程の途中で手動で具材を追加する、あるいはみそ作り専用の機能として捉えるのが適切かもしれません。この機能により、様々な風味の餅作りが楽しめます。

本製品は3.0升から5.0升まで対応する大容量モデルです。そのため、1升や2升といった少量のもち米で餅を作る場合には、機械の性能を十分に活かせなかったり、均一なつき上がりが得られにくかったりする可能性があります。少量を作りたい場合は、より小さい容量のモデルを選ぶ方が、効率や品質の面で適していると言えます。このモデルは、あくまでも一度に多くの餅を作りたいユーザー向けに設計されています。

この餅つき機は、餅をつくことと、みそ豆を練ることに特化した製品です。パン生地をこねたり、うどんやそばの生地を作ったりするような、多用途な生地作り機能は搭載されていません。そのため、餅つき以外の調理にも活用したいと考えている方には、機能面で物足りなさを感じるかもしれません。餅作りとみそ作りに特化した、専門性の高いモデルとして理解するのが良いでしょう。

本製品のねり容器にはフッ素樹脂加工が施されており、餅がこびりつきにくく、取り出しや洗浄が比較的容易です。これにより、使用後のお手入れの手間が大幅に軽減されます。餅は非常に粘り気が強く、一度固まると落としにくいため、この加工は日常的なメンテナンスを楽にする上で大きなメリットとなります。ただし、本体部分やその他のパーツについては、水洗い可能かどうか、取扱説明書で確認することが推奨されます。

本製品には、指定した時間に自動で餅つきを開始する予約運転機能は搭載されていません。そのため、餅をつきたい時には、ご自身で手動で操作を開始する必要があります。これは、タイマー設定をしておけば自動で完成するような全自動モデルとは異なる点です。ただし、操作自体はシンプルであるため、手動での開始に抵抗がない方であれば問題ないでしょう。