ダイト 紙幣計数機 DN-600A

この紙幣カウンターには、計数中に異なる金種の紙幣が混入した場合にそれを検知する機能は明示されていません。そのため、計数作業中に誤って異なる金種が混ざった場合でも、自動で警告されることはありません。手作業での確認が必要となり、特に複数の金種を扱う際には、計数ミスを防ぐために注意深い目視確認が求められます。この機能がないことで、正確な金種管理の効率が低下する可能性があります。

この紙幣カウンターには、偽造紙幣を識別するための偽札検知機能が明示されていません。紫外線（UV）や磁気（MG）などの検知技術に関する記載がないため、偽造紙幣が混入しても自動で警告を発することはありません。高額な現金を扱う業務や、偽造紙幣の流通リスクがある環境での使用には、セキュリティ面で大きな不安が残ります。偽札の混入を防ぐためには、別途偽札鑑定機を併用するか、この機能を持つ上位モデルの検討が必須となります。

この紙幣カウンターは、あらかじめ設定した枚数ごとに計数を自動で停止させるバッチカウント機能を搭載しています。例えば、100枚単位で紙幣を束ねたい場合に、指定枚数に達すると自動で停止するため、手作業で数える手間が省け、効率的に札束を作成できます。銀行への入金準備やレジの釣銭準備など、一定枚数で紙幣を整理する作業において、正確性と作業時間の短縮に貢献します。

この紙幣カウンターは、複数回に分けて計数した紙幣の合計枚数を自動的に記録し、最終的な総枚数を表示する加算カウント機能を備えています。一度にホッパーにセットしきれない大量の紙幣を数える際や、複数のレジから集められた現金をまとめて集計する際に非常に便利です。手動での計算ミスを防ぎ、閉店時の売上集計や業務終了時の最終確認作業を効率的かつ正確に行うことができます。

この紙幣カウンターには、計数した各金種の枚数から合計金額を自動で算出・表示する金額計算機能は搭載されていません。そのため、計数された紙幣の合計金額を知るためには、金種ごとの枚数を手動で記録し、別途計算する必要があります。日々の売上集計や現金の整理作業において、手動計算の手間と計算ミスのリスクが生じるため、金額計算を頻繁に行う業務には不向きです。