Synology DX517

ファイル共有機能は、Synology NASの基本的な機能です。複数のデバイスからアクセスでき、家族やチームでの利用に便利です。Synology DSMのアクセス権限設定により、フォルダごとに共有範囲を設定できます。例えば、家族写真のフォルダは家族全員に、仕事の書類フォルダは特定のメンバーにのみ共有するといった設定が可能です。共有プロトコルは、SMB/CIFS、AFP、NFSなどに対応しており、Windows、Mac、Linuxなど様々なOSから利用できます。WebDAVにも対応しており、外出先からファイルにアクセスすることも可能です。

リモートアクセス機能は、Synology NASの重要な機能の一つです。QuickConnectというSynology独自の技術を利用することで、DDNSやポートフォワーディングの設定なしに、簡単に外部からのアクセスを確立できます。専用のモバイルアプリ（DS file, DS photo, DS videoなど）を利用することで、外出先からファイル、写真、動画にアクセスできます。セキュリティも考慮されており、2段階認証やSSL暗号化通信に対応しています。リモートアクセス機能を利用することで、自宅のNASをクラウドストレージのように利用できます。

自動バックアップ機能は、Synology NASのデータ保護に不可欠な機能です。Time Machine（macOS）やWindows標準のバックアップ機能に対応しており、パソコンのデータをNASに自動的にバックアップできます。Synology Hyper Backupを利用することで、NAS内のデータを別のNAS、外部HDD、クラウドストレージ（Amazon S3, Google Cloud Storage, Dropboxなど）にバックアップできます。バックアップスケジュールや世代管理を設定することで、効率的なバックアップ体制を構築できます。万が一の災害に備えて、遠隔地へのバックアップも可能です。

ファイル管理機能は、Synology DSMの中心的な機能です。ファイルステーションというWebベースのファイルマネージャーを利用することで、NAS内のファイルを直感的に操作できます。ドラッグ＆ドロップによるファイルの移動やコピー、フォルダの作成、ファイル名の変更などが簡単に行えます。ファイルのプレビュー機能も搭載されており、画像や動画の内容を確認してから操作できます。高度な検索機能も搭載されており、ファイル名、キーワード、更新日などでファイルを検索できます。ファイル管理機能により、NAS内のファイルを効率的に整理できます。

システム復元機能は、Synology NASのシステム障害時に役立つ機能です。Synology DSMの設定情報やシステムデータをバックアップしておけば、NASが故障した場合でも、簡単に元の状態に復元できます。システムバックアップは、定期的に自動で行うように設定できます。システム復元は、Webブラウザから行うことができます。システム復元機能を利用することで、NASのダウンタイムを最小限に抑えることができます。

メディアサーバー機能は、Synology NASに保存した動画、音楽、写真を、DLNA/UPnP対応のテレビ、オーディオ機器、ゲーム機などで再生できる機能です。Synology Media Serverというパッケージをインストールすることで利用できます。動画、音楽、写真をカテゴリごとに整理し、Webブラウザやモバイルアプリから簡単に再生できます。Transcoding機能も搭載されており、様々なデバイスで再生できるように、動画の形式を自動的に変換できます。家族みんなでNASに保存したメディアコンテンツを楽しむことができます。