Nektar Technology IMPACT GX61

本製品は61鍵のベロシティ対応シンセアクション鍵盤を搭載しており、鍵盤を叩く強さに応じて音の大きさを変化させることができます。これにより、演奏に強弱や表情をつけることが可能となり、より表現力豊かな音楽制作やパフォーマンスが楽しめます。4種類のベロシティカーブと3種類の固定ベロシティ設定が用意されているため、ユーザーの演奏スタイルや好みに合わせて感度を調整できる点も大きな利点です。初心者の方でも、この機能によって簡単に音楽的なニュアンスを表現できるでしょう。

本製品にはオクターブボタンが搭載されており、鍵盤の音域を上下に簡単にシフトさせることが可能です。これにより、61鍵盤という限られた鍵盤数でも、ベース音から高音域のリードサウンドまで、幅広い音域をカバーして演奏することができます。例えば、左手でベースラインを演奏しながら、右手で高音のメロディを奏でる際にも、オクターブシフト機能を使えばスムーズに音域を切り替えられます。これにより、楽曲制作における音域の制約を感じにくく、より自由な発想で演奏や打ち込みを行えるでしょう。

本製品は1/4インチTSジャックのフットスイッチ端子を備えており、市販のサスティンペダルを接続して使用することが可能です。サスティンペダルを接続することで、鍵盤から指を離しても音が持続する効果を得られ、ピアノのような自然な響きや表現豊かな演奏が可能になります。特に、ピアノやストリングス系の音色を演奏する際には、この機能があることでより本格的な演奏表現が実現できます。ただし、ハーフダンパー対応（3P）のペダルスイッチは使用できないため、購入の際は注意が必要です。

本製品にはピッチベンドホイールが搭載されており、音程を滑らかに変化させる効果をリアルタイムで加えることができます。この機能を使うことで、ギターのチョーキングやシンセサイザーのグリッサンドのような表現が可能となり、演奏にダイナミックな動きや感情を付加できます。特に、リード楽器のソロ演奏や、特定の音色に表情をつけたい場合に非常に有効です。ホイールの操作感も重要ですが、本製品のホイールは一般的な形状で使いやすいと評価されています。

本製品にはモジュレーションホイールが搭載されており、音色に様々な変化を加えることができます。例えば、ビブラートやトレモロ、フィルターの開閉などをリアルタイムでコントロールし、サウンドに深みや動きを与えることが可能です。このモジュレーションホイールはMIDI CC（コントロールチェンジ）メッセージを割り当てることが可能で、DAWソフトウェアやプラグインの任意のパラメーターを操作できるため、より個性的な音作りや演奏表現に活用できます。シンセサイザーの音色を積極的に変化させたいユーザーにとって、非常に重要な機能です。

本製品には専用のトランスポーズボタンが搭載されており、鍵盤全体の音程を半音単位で上下に±12半音までシフトさせることが可能です。この機能は、演奏する曲のキーに合わせて簡単に音程を調整したい場合や、自分の歌いやすいキーに合わせたい場合に非常に便利です。例えば、Cメジャーでしか弾けない場合でも、トランスポーズ機能を使えば簡単に他のキーで演奏しているように聞こえさせることができます。ボタンを押した量に応じて色が変わる視覚的なフィードバックもあり、現在のトランスポーズ状態を直感的に把握できるため、操作性も優れています。