ナカトミ(Nakatomi) 移動式エアコン MAC-20

本体から伸びる排熱ダクトは、工具を使わずに比較的簡単に着脱できるよう設計されています。これにより、使用しない時の収納や、設置場所を移動する際の取り扱いが容易になります。ただし、窓パネルとの接続部分の密閉性を高めるためには、隙間テープなどで追加の対策が必要になる場合があるというレビューも見られます。効果的な排熱のためには、ダクトの取り回しと窓への固定方法を工夫することが重要です。

本体底面にはスムーズに回転するキャスターが装備されており、移動を補助します。これにより、22kgという本体重量を感じさせずに、部屋から部屋への移動や設置場所の微調整が可能です。ただし、キャスターがあっても重さを感じるため、頻繁な移動や段差を越える際には注意が必要です。設置場所を決めたら、あまり動かさずに使用するのが現実的かもしれません。

冷風の吹き出し方向を調整するためのルーバー機能が搭載されています。これにより、冷風を特定の方向に集中させたり、広範囲に拡散させたりすることが可能です。ただし、一部のレビューでは、ルーバーの動作音や固定性に関する言及もあり、調整の自由度や耐久性には個体差がある可能性も示唆されています。冷たい空気を狙った場所に届けたい場合に役立ちます。

1時間ごとに設定可能なタイマー機能が搭載されており、運転の開始・停止時間をあらかじめ設定できます。これにより、就寝時や外出前に運転時間を予約することで、つけっぱなしを防ぎ、省エネに貢献します。設定可能な時間単位は限定的ですが、基本的なタイマー機能としては十分であり、快適な室内環境を維持しながら無駄な運転を抑えるのに役立ちます。

ノンドレン構造を採用しており、通常は蒸発したドレン水が熱とともに排気されるため、水捨ての手間が少ないのが特徴です。しかし、高湿度環境下では本体に水が溜まり、満水になると自動的に運転が停止する安全機能が備わっています。この場合、手動での排水が必要になりますが、水漏れなどのトラブルを防ぐ上で重要な機能です。

冷房機能とは別に、除湿モードを搭載しており、1日あたり23～26L（50Hz/60Hz）の除湿能力を持っています。梅雨時の湿気対策や、洗濯物の室内干しに非常に役立ちます。除湿運転時は、ドレンホースを接続して排水する必要がある場合が多いですが、室内の湿度を効果的に下げ、快適な空間を作り出すことができます。