HOKUTO 防湿庫 ドライボックス HS25L

庫内の現在の湿度をデジタルで表示します。現在の湿度が数値で確認できるため、庫内の環境が適切な状態かどうかの目安になります。ただし、センサー位置の影響か、表示値にズレが生じる場合があるため、あくまで参考として、必要に応じて別途校正済みの湿度計で確認するとより安心です。これにより、大切な機材の保管状況を視覚的に把握できます。

庫内の現在の温度もデジタル表示されます。湿度と合わせて温度も確認できるため、保管環境をより詳細に把握するのに役立ちます。温度自体は除湿機能で直接調整されるわけではありませんが、湿気と温度は密接に関係しており、両方を確認することでカビ発生リスクなどの判断材料になります。ただし、こちらも表示精度には個体差がある可能性が示唆されています。

特定の湿度値（例えば40%RHなど）をユーザーが任意に設定して維持する機能は搭載されていません。「設定不要」というシンプル操作を特徴としており、電源を入れると自動的に庫内湿度を一定以下に下げようと動作します。これにより、手軽に湿気対策が行えますが、保管物に合わせて最適な湿度範囲を選びたい場合には向きません。あくまでカメラ保管に推奨される一般的な低湿度を目指すものと考えられます。

扉を開けた際に庫内を照らすためのLEDライトは搭載されていません。暗い場所で機材の出し入れをする際は、別途照明が必要になります。ライトがない分、庫内全体が見えにくい場合があり、機材を探すのに手間取ったり、誤ってぶつけてしまったりする可能性があります。機材の出し入れをスムーズに行いたい場合や、夜間に使用する際は注意が必要です。

扉に鍵を取り付けることができ、施錠が可能です。これは、小さなお子様がいるご家庭で誤って扉を開けてしまうのを防いだり、大切なカメラ機材を不用意に触られたり、盗難されたりするリスクを減らすのに役立ちます。特に貴重な機材を保管する場合や、セキュリティを重視したい場合に安心感を与えてくれる機能です。

庫内の棚板は引き出し式のスライド構造ではありません。付属のスポンジマットを敷いて機材を置く形式になります。奥に置いた機材を取り出す際は、手前の機材を一度取り出す必要があるなど、出し入れにやや手間がかかる場合があります。また、棚板の高さも固定されているため、収納する機材のサイズや形状によっては効率的なレイアウトが難しいことがあります。

扉には強化ガラスが採用されており、扉を開けることなく庫内に保管されている機材の様子や、デジタル表示されている温湿度計を確認できます。これにより、中に何が入っているか、または庫内環境がどのようになっているかを素早くチェックできます。無駄に扉を開閉する回数を減らすことで、庫内湿度の安定維持や省エネにも繋がります。