MOZA MOZA Mini-S スマホスタビライザー

本体をコンパクトに折りたたんで収納できる設計です。付属の巾着袋に入れれば、バッグやポケットに比較的収まりやすく、持ち運びの際に便利です。折りたたみ時のサイズは13cm×6.8cm×19.5cmと、ペットボトル程度の大きさになります。専用ケースではないため、衝撃からの保護性は低い点には注意が必要ですが、携帯性を重視するユーザーにとっては魅力的な機能と言えます。手軽にジンバルを携帯して、様々な場所で撮影したいシーンに役立ちます。

専用アプリ「MOZA Genie」を使用することで、画面上で指定した被写体（人物など）を自動的に追尾する機能が搭載されています。AI認識技術を利用していますが、ユーザーレビューでは動きの速い被写体や複雑なシーンでの追尾精度にばらつきがあるとの声が見られます。完全に頼り切るのではなく、比較的動きが少ない被写体や、補助的な機能として活用するのが適しているでしょう。高精度な追尾を求める場合は、より上位の機種と比較検討が必要です。入門機としては基本的な追尾機能を体験できます。

ジェスチャーによる撮影操作機能は搭載されていません。本体の物理ボタンやジョイスティック、またはスマートフォンアプリを介して操作を行います。遠隔からの操作にはスマートフォンが必要になります。ジェスチャーで手軽に録画開始/停止などを行いたい場合は、この製品は適していません。基本的な手動操作やアプリからの操作で十分というユーザー向けです。操作系はシンプルにまとまっていますが、一部ユーザーからはボタン配置や操作感について慣れが必要との意見も見られます。

ボタン操作で、スマートフォンの縦向き撮影と横向き撮影を素早く切り替えることが可能です。SNSで主流となっている縦型動画（TikTok、Instagram Storiesなど）と、YouTubeなどの横型動画の両方に対応できます。撮影シーンに合わせて瞬時に向きを変えられるため、異なるプラットフォーム向けのコンテンツ制作がスムーズに行えます。この機能は現在のスマートフォン撮影において非常に便利であり、多くのユーザーにとって必須と言えるでしょう。手軽に縦横を切り替えながら撮影したい場面で活躍します。

専用アプリ「MOZA Genie」と連携することで、通常のタイムラプス撮影に加え、ハイパーラプス（移動しながらのタイムラプス）などの撮影モードを利用できます。長時間の風景の変化や街並みの移り変わりなどを、短時間でダイナミックな映像として記録することが可能です。ただし、一部ユーザーレビューでは、アプリのアップデートによってモーションタイムラプス機能が削除された、または設定が複雑で使いにくいといった意見も見られます。機能の利用にはアプリの安定性や仕様変更に注意が必要です。

スタビライザー本体のバッテリーから、接続したスマートフォンに給電する機能は搭載されていません。スタビライザーのバッテリーは本体の稼働にのみ使用されます。長時間の撮影でスマートフォンのバッテリー切れが心配な場合は、別途モバイルバッテリーなどを用意する必要があります。スタビライザーのバッテリー持続時間は公称5時間と、上位機種と比較するとやや短めです。スマートフォンの充電機能をスタビライザーに求めないユーザー、または予備の電源を別に用意できるユーザーに適しています。