DJI Osmo Mobile 3 コンボ 携帯電話用

DJI Osmo Mobile 3は、使用しない時にアームを折りたたんでコンパクトに収納できます。これにより、付属のポーチやバッグに入れて手軽に持ち運ぶことが可能です。展開時と比較して大幅にサイズが小さくなるため、旅行カバンやリュックの中でも場所を取りません。使いたい時にさっと取り出してセットアップできる携帯性の高さは、撮影機会を増やし、様々な場所での動画撮影を可能にします。約404gという本体重量も、折りたたんだ状態であればそれほど負担に感じません。いつでもどこでもブレのない映像を撮りたいユーザーにとって、この折りたたみ機能は非常に実用的で重要なポイントとなります。

DJI Osmo Mobile 3には、ActiveTrack 3.0という自動被写体追跡機能が搭載されています。これは、専用アプリDJI Mimoを使用して、画面上で人物やオブジェクトを選択すると、ジンバルが自動的にその被写体をフレームの中心に捉え続ける機能です。特に、自分が動きながら自撮りをするVlog撮影や、動き回る子供やペットを追いかけながら撮影する際に非常に役立ちます。これにより、カメラアングルを気にすることなく撮影に集中でき、被写体がフレームから外れる心配を減らせます。高度なアルゴリズムにより、比較的スムーズな追跡が可能ですが、複雑な動きや障害物が多い環境では追跡が途切れる可能性もあります。しかし、この価格帯で高精度な追跡機能が使えるのは大きなメリットと言えるでしょう。

DJI Osmo Mobile 3は、簡単なハンドジェスチャーで特定の操作を行うことができます。専用アプリDJI Mimoを使用している際に、カメラに向かって特定のジェスチャー（例: 手のひらを広げる、ピースサインをする）をすることで、リモートで写真撮影を開始したり、動画録画を開始・停止したり、被写体追跡を開始したりすることが可能です。これは、集合写真を撮る際にタイマー設定なしで撮影したい場合や、一人でVlogなどを撮影する際にジンバル本体やスマートフォンに触れることなく、離れた場所からスムーズに撮影を開始したい場合に非常に便利です。手軽にリモート操作ができるため、より自然なポーズやアングルで撮影に臨むことができます。対応するジェスチャーの種類や認識精度はアプリのバージョンや環境光にも依存しますが、基本的な操作を遠隔で行えるのは大きな利便性向上に繋がります。

DJI Osmo Mobile 3はスマートフォンを物理的に回転させる機構を備えていますが、ボタン一つでワンタッチで縦向き・横向きを瞬時に切り替える機能は搭載されていません。手動でスマートフォンの向きを変更し、ジンバルを再調整する必要があります。SNS向けの縦型動画（InstagramストーリーズやTikTokなど）と、YouTubeなどの横型動画を頻繁に切り替えて撮影したいユーザーにとっては、この点が手間となる可能性があります。シーンに合わせて素早く向きを変えたい場合には、手動での操作が必要であることを理解しておく必要があります。自動的な切り替え機能がないことは、最新のスマートフォンジンバルと比較すると操作性の一歩劣る点と言えるでしょう。

DJI Osmo Mobile 3は、専用アプリDJI Mimoと連携することで、自動的にタイムラプス動画を撮影する機能を備えています。これは、長時間の景色の変化（雲の流れ、夕日の沈む様子、街の移り変わりなど）を短時間に凝縮した印象的な動画を簡単に作成できる機能です。アプリ上で撮影間隔や撮影時間を設定するだけで、ジンバルが安定した状態で自動撮影を行います。また、ActiveTrack 3.0と組み合わせることで、特定の被写体を追いかけながらタイムラプスを撮影する「モーションラプス」のような高度な表現も可能です。静止した状態でのタイムラプスはもちろん、ゆっくりとパンやチルトを組み合わせたタイムラプス撮影にも対応しており、スマートフォンだけでクリエイティブな映像表現を手軽に楽しむことができます。

DJI Osmo Mobile 3は、本体に内蔵されたバッテリーからスマートフォンなどのデバイスへ給電するモバイルバッテリー機能を持っています。スタビライザーを使用しながらスマートフォンのバッテリーが減ってきた場合、ジンバルからケーブルを繋いで充電することができます。これにより、長時間の撮影でもスマートフォンのバッテリー切れの心配を軽減できます。特に外出先や電源がない場所での撮影時に便利な機能です。ただし、この機能を使用すると、スタビライザー自体のバッテリー消費も早まるため、ジンバルとしての稼働時間は短くなります。非常時の予備電源として活用するには十分な機能と言えるでしょう。