NEC Aterm MP02LN SW

本製品は、本体のボタン操作で手軽に休止モードへ移行させることができます。使用しない時に休止モードにすることで、不要なバッテリー消費を抑え、電池持ちを長くすることが可能です。ただし、自動で細かく電力消費を制御する機能は限定的かもしれません。スタッフ評価では、使っていない時でもバッテリーが減りやすいという意見もあるため、手動での休止モード活用が特に重要になります。こまめに切り替えることで、外出先での利用時間を最大限に延ばせるでしょう。バッテリー切れの心配を減らしたい方には、この休止モードの活用がおすすめです。

本製品には急速充電機能は搭載されていません。バッテリーの充電には、付属または対応する充電器を使用し、満充電までにかかる時間は約2.5時間です。そのため、急な外出前や短時間の休憩中に素早く充電して、すぐに次の利用に備えるといった用途には向いていません。外出先でバッテリー残量が少なくなった場合は、時間に余裕を持って充電するか、モバイルバッテリーを持ち運んで充電する必要があります。充電端子がMicroUSBである点も、最新のUSB Type-Cに慣れている方には注意が必要です。充電速度を重視する方には不向きな製品と言えます。

本製品には、ルーター本体にタッチパネル式のディスプレイは搭載されていません。本体側面のボタンで電源のオン/オフや休止モードへの切り替えといった基本的な操作は行えます。しかし、データ通信量の確認や、SSID、パスワードの確認、詳細な設定変更などは、ルーターに接続したパソコンやスマートフォンのWebブラウザから設定画面にアクセスして行う必要があります。ルーター単体で現在の通信状況などを視覚的に確認したり、直感的な操作をすることはできません。シンプルな機能で本体操作の手間を省きたい方には良いですが、ルーター単体での手軽な情報確認や設定変更を重視する方には不便に感じる可能性があります。

本製品にはゲストWi-Fi機能は搭載されていません。ゲストWi-Fi機能とは、メインのWi-Fiネットワークとは別に、来客用に一時的なパスワードで接続できる独立したネットワークを提供する機能です。この機能がないため、友人や家族にインターネット環境を提供したい場合は、メインで使用しているWi-FiのSSIDとパスワードを教える必要があります。自宅やオフィスで不特定多数の人がWi-Fiを利用する可能性がある場合や、メインネットワークのセキュリティを保ちたい場合には、ゲストWi-Fi機能がないことがデメリットとなります。シンプルな機能に絞られたモデルのため、この機能は非搭載です。

本製品にはバンドステアリング機能は搭載されていません。バンドステアリング機能は、接続するデバイスや電波状況に応じて、ルーターが自動的に最適な周波数帯（2.4GHz帯と5GHz帯）に振り分けて接続することで、より安定した高速通信を維持しようとする機能です。この製品では、手動で接続先のWi-Fiネットワーク（SSID）を選択する必要がある場合があります。複数のデバイスを同時に接続したり、利用場所によって電波状況が変化する場合でも、ルーターが自動で最適な接続環境を調整することはありません。Wi-Fiの混雑による速度低下などをユーザー側で管理する必要がある場合があります。

本製品には、専用のスマートフォンアプリによる連携機能は搭載されていません。データ通信量の確認、バッテリー残量のチェック、電源のオン/オフや休止モードの切り替えといったルーターの状態管理や基本的な設定変更は、本体のボタン操作や、パソコンまたはスマートフォンのWebブラウザからルーターの設定画面にアクセスして行うことになります。スマートフォンから手軽にルーターの状態を確認したり、各種設定を変更したりする機能はありません。常にスマートフォンの画面でルーターの状態を把握しておきたい方や、アプリでの直感的な操作を好む方には不便を感じるかもしれません。