テルモ 電子体温計 C207

測定が完了すると電子音で通知する機能は、音量調節機能がないため、静かな場所では音が気になる場合があります。しかし、測定終了を確実に知ることができるため、高齢者や聴覚に不安のある方には便利です。より高機能な体温計では、音だけでなく光や振動で知らせる機能もありますが、本製品では電子音のみとなります。音の種類や音量を調整したい場合は、他のモデルを検討する必要があります。

前回測定した体温を記憶する機能は、日々の体温変化を記録する際に役立ちます。しかし、本製品では1回分のデータしか保存できないため、長期的な体温管理には不向きです。より高機能な体温計では、複数回分のデータを記録し、グラフで表示する機能もあります。そのため、詳細な体温管理を行いたい場合は、他のモデルを検討する必要があります。

体温計の先端が柔らかく曲がる素材でできているフレキシブル測定部機能は、わきの下に優しくフィットし、測定時の不快感を軽減します。特に、小さなお子さんや高齢者の体温を測る際に、安心して使用できます。ただし、フレキシブル部分の耐久性には注意が必要です。無理な力を加えたり、繰り返し曲げたりすると、破損する可能性があります。

電池残量表示機能は、電池の消耗具合を把握し、突然の電池切れを防ぐために役立ちます。電池残量が少なくなると、画面にアイコンが表示され、交換時期を知らせてくれます。しかし、本製品は電池交換ができないため、電池切れの場合は本体を買い替える必要があります。そのため、電池残量表示はあくまで目安として考え、早めの買い替えを検討することが重要です。

体温を測る際に、正しい位置に体温計を当てているかを確認できる測定ガイド機能はありません。そのため、正しい方法で測定しないと、正確な体温を測ることができません。特に、わきの下に隙間ができやすい場合は、注意が必要です。測定ガイド機能がある体温計と比較すると、測定スキルが必要になります。

テルモC207は予測検温と実測検温に対応しており、忙しい時には短時間で予測検温を行い、時間がある時にはより正確な実測検温を行うことができます。予測検温は約15秒で完了するため、朝の忙しい時間帯や、じっとしているのが難しいお子さんの体温を測る際に便利です。ただし、予測検温はあくまで予測値であるため、必要に応じて実測検温を行うことが推奨されます。