GODOX UL150 撮影ライト LEDビデオライト

本製品は色温度が5600K±200Kに固定されており、昼光色の安定した白色光を出力します。そのため、電球色（暖色）や蛍光灯のようなクールな色など、幅広い色温度に調整する機能は搭載していません。様々な環境光に合わせたり、光の色味で雰囲気作りをしたりしたい場合は、色温度調整が可能なバイカラー対応モデルを検討する必要があります。

本製品には、雷やパトカー、炎などの光のパターンをシミュレーションする特殊効果モードは搭載されていません。映像に特定の照明効果を手軽に加えたい場合には、この機能がない点に注意が必要です。シンプルな定常光ライティングを目的としているため、クリエイティブなエフェクト機能を求めるユーザーには不向きです。

本製品はGodoxPhotoという専用スマートフォンアプリに対応しており、アプリをインストールしたデバイスからライトのON/OFF、明るさなどを遠隔で操作できます。ライトが高い場所に設置されている場合や、離れた場所から調整したい場合に便利です。ただし、付属のリモコンは日本版では使用できない可能性があるとの情報がありますので、アプリ操作が主なリモート手段となります。

付属のACアダプターでの駆動に加え、Vポート（Vマウント）バッテリー（別売）にも対応しています。これにより、電源コンセントがない屋外や、スタジオ以外のロケ現場でも使用可能です。高出力なため、長時間使用する場合は大容量のバッテリーが必要になりますが、撮影場所の選択肢が広がる点で非常に有用な機能です。

本製品の最大の特長として、冷却ファンを内蔵しないファンレス設計を採用しています。これにより、ライトの稼働中に発生するファンノイズが一切なく、完全に静音での使用が可能です。特にマイクを使用して音声を同時に収録するインタビューやナレーション、ライブ配信などのシーンで、不要なノイズが入る心配がなく、非常にクリアな音声を得られる点が大きなメリットです。

本製品は5600Kの白色光専用のライトであり、赤、緑、青といったカラー光を生成する機能（RGBやRGBWW機能）は搭載していません。ポートレート撮影で背景に色をつけたり、雰囲気のあるカラフルなライティングをしたい場合には、この機能がないため対応できません。白色光での基本的なライティング用途に特化しています。

GodoxPhotoアプリを使用することで、複数のGodox対応ライトをグループ化し、スマートフォンから一括で明るさなどを制御できる機能に対応していると考えられます。これにより、複数のライトを使った照明セットアップを組む際に、それぞれのライトの設定を効率的に調整することが可能です。大規模なライティング構築時にも役立ちます。