キヤノン Canon コンパクトデジタルカメラ PowerShot ZOOM

光学ズームは100mm/400mmの焦点距離で利用可能です。デジタルズームを併用することで800mm相当の撮影もできます。焦点距離の切り替えはワンタッチで素早く行えるため、スポーツ観戦やバードウォッチングなど、被写体が予測できない状況でもシャッターチャンスを逃しにくいです。ただし、光学ズームの倍率は3倍と高くはないため、より高倍率のズームが必要な場合はデジタルズームに頼ることになります。

デジタル手ブレ補正を搭載しており、撮影時の手ブレを軽減します。特に望遠撮影時は手ブレが起こりやすいため、手ブレ補正機能は必須と言えます。ただし、光学式手ブレ補正に比べると効果は限定的で、完全に手ブレを防ぐことは難しいです。より安定した撮影を行うためには、三脚や一脚の使用を検討することをおすすめします。また、動画撮影時の手ブレ補正は静止画に比べて効果が弱いです。

シーン自動認識機能はありませんが、撮影モードとしてスポーツモードが用意されています。スポーツモードでは、動く被写体に対してピントを合わせやすく、連写速度が向上します。運動会やモータースポーツなど、動きの速い被写体を撮影する際に活用できます。ただし、シーン自動認識機能のように、カメラが自動で最適な設定を判断してくれるわけではないため、撮影状況に応じて適切なモードを選択する必要があります。

クリエイティブフィルター機能は搭載されていません。撮影後の写真にエフェクトを加えたい場合は、スマートフォンやタブレットのアプリを使用する必要があります。SNSに写真をアップする際に、他のユーザーとは違った表現をしたい場合は、外部アプリとの連携が必須となります。撮影時にフィルター効果を確認できない点は、少し不便かもしれません。

顔認識AF機能は搭載されていません。人物を撮影する際は、ピントを合わせる位置に注意する必要があります。特に望遠撮影時は、ピントがシビアになるため、慎重なピント合わせが求められます。顔認識AF機能があれば、より簡単に人物にピントを合わせられるため、今後の機種での搭載に期待したいところです。

Wi-FiとBluetoothに対応しており、スマートフォンやタブレットとの連携が可能です。専用アプリ「Camera Connect」を使用することで、撮影した写真の転送やリモート撮影ができます。SNSへの投稿や家族との共有が手軽に行えます。リモート撮影機能を使えば、集合写真や自分撮りも簡単に行えます。ただし、ペアリング設定が必要な点には注意が必要です。