ナイス ウェイ ナイス ウェイ6（Nice Way6）

自走式と介助式の両方に対応しており、利用者が自分で漕ぐことも、介助者が押すことも可能です。軽量なアルミフレーム（約11kg）と20インチの後輪により、比較的スムーズな走行が期待できます。ひじ掛けが跳ね上げ式のため、自走時に腕の動きを妨げず、漕ぎやすい設計です。介助ブレーキも搭載されており、介助時の速度調整や停止が容易に行えます。ただし、一部のユーザーからは前輪とフットサポートの接触や、タイヤが小さく漕ぎにくいという意見もあり、長距離の自走には工夫が必要な場合があります。

座面幅約44cm、座面奥行約38cm、座面高約46cmと、標準的な体格の利用者に適合するサイズです。ひじ掛けは跳ね上げ式で、ベッドやトイレなどからの移乗をスムーズに行えるため、身体への負担を軽減します。フットレストの高さ調整も可能で、利用者の足の長さに合わせて調整できます。しかし、背もたれの角度調整やアームレストの高さ調整といった、より細かな姿勢保持や体格変化に対応する機能は限定的です。必要に応じて、市販のクッションなどを併用することで、快適性を向上させることができます。

介助者用の介助ブレーキと、自走時に利用者が操作する駐車ブレーキ（自走用ブレーキ）の両方を搭載しており、坂道での停止や乗り降り時の車椅子の固定を安全に行えます。特に介助ブレーキは、介助者の負担を軽減し、安全な操作をサポートします。また、後方には補助キャスターが付属しており、後方への重心移動時や段差を乗り越える際に車体が傾きすぎるのを防ぎ、転倒リスクを軽減します。ただし、一部のユーザーからは介助ブレーキが固いという報告もあり、使用前に確認と調整が必要な場合があります。

約11kgという軽量なアルミフレームを採用しており、介助者が持ち運びやすい設計です。背もたれを折りたたむ「背折れ機能」と、Xフレーム式の折りたたみ構造により、使用しない時はコンパクトに収納できます。折りたたみ時の寸法は、全長約78cm、全幅約31cm、全高約67cmとなり、自動車のトランクへの積載や、狭い玄関、クローゼットなどへの保管に便利です。これにより、利用者の外出機会が増え、介助者の運搬負担も大幅に軽減されます。

アルミニウム製のフレームは軽量でありながら、日常使用に耐えうる基本的な耐久性を持っています。メーカー保証が1年間付帯しており、初期不良に対する安心感はあります。シートカバーの取り外しや清掃の容易さについては明確な記載がありませんが、シンプルな構造のため日常的な拭き掃除などは比較的容易に行えるでしょう。ただし、一部のユーザーレビューでは、背もたれの破損や部品の不具合が報告されており、個体差や使用環境によっては早期の修理や部品交換が必要になる可能性も考慮する必要があります。消耗品は保証対象外のため、タイヤの摩耗などには注意が必要です。