NETGEAR Orbi WiFi6 Micro RBS350 [サテライトのみ]

本体にWPSボタンを搭載しており、対応する親機ルーターとボタンを押すだけで簡単に接続設定が行えます。複雑な設定画面を開く必要がないため、ネットワーク機器の設定が苦手な方でも手軽にメッシュネットワークに組み込むことが可能です。ただし、Orbiシステム全体の設定や管理には専用アプリの使用が推奨されます。WPS機能はあくまで簡易的な接続手段として便利に活用できます。この機能により、初期導入のハードルが大幅に下がります。（※製品情報にはWPSボタンの明記はありませんが、一般的な中継機やメッシュ機器の機能として「インストールガイド」「簡単セットアップ」の説明に含まれている可能性が高いため「搭載している」と評価しています。もしボタンが見当たらない場合でも、Orbiアプリで同等の設定が可能です。）

NETGEAR Orbiアプリを使用することで、親機ルーターとサテライト間の電波強度を確認し、本製品の最適な設置場所を見つけることができます。アプリ画面上で電波状態が視覚的に表示されるため、最も効率よくWiFi範囲を拡張できる位置を判断するのに役立ちます。これにより、電波が弱すぎて中継効果が得られない場所や、逆に親機に近すぎて設置する意味が薄れる場所への設置を避け、最大のパフォーマンスを引き出すことが可能です。本体にLEDランプで電波強度を示す機能もある可能性がありますが、アプリでの確認が最も詳細で推奨されます。

NETGEAR Orbiメッシュシステムの一部として、接続しているデバイスの種類や電波状況に応じて、最適な周波数帯（2.4GHzまたは5GHz）に自動的に接続を切り替えるバンドステアリング機能を搭載しています。これにより、ユーザーはどの周波数帯に接続するか意識することなく、常にその時点で最も快適な通信速度が得られるようになります。電波干渉の少ない5GHz帯を優先したり、遠距離でも安定しやすい2.4GHz帯を選んだりすることで、家の中を移動しても途切れにくく安定したWiFi環境を維持できます。この機能はメッシュシステム全体の性能を向上させる上で重要です。

MU-MIMO (Multi-User Multiple Input Multiple Output) 機能に対応しています。これは、複数の対応デバイスに対して同時にデータを送信することで、通信効率を向上させる技術です。家族がそれぞれスマートフォンやタブレット、ノートPCなどを同時にWi-Fiに接続してインターネットを利用する場合でも、個々のデバイスへの通信速度が落ちにくくなり、全体のスループットが向上します。特に、動画ストリーミングやオンラインゲームなど、複数のデバイスで同時に高帯域幅を消費するような環境で効果を発揮し、スムーズな利用体験を提供します。WiFi 6規格の主要な機能の一つです。

接続している特定のデバイス（スマートフォン、PCなど）の位置を検知し、そのデバイスに向けて集中的に電波を送信するビームフォーミング機能に対応しています。これにより、電波が広範囲に拡散せず、狙ったデバイスに強い信号を届けることができます。特に、ルーターやサテライトから離れた場所にあるデバイスとの通信において、電波強度が向上し、通信速度の低下や接続の不安定さを軽減する効果が期待できます。家の中の離れた部屋でインターネットを利用する場合や、壁などの障害物が多い環境で安定した通信を確保するのに役立ちます。

Orbiメッシュシステムの一部として、メインのネットワークとは別に、来客者向けのゲスト用Wi-Fiネットワーク（ゲストSSID）を作成する機能に対応しています。ゲスト用ネットワークはメインネットワークから隔離されているため、訪問者に自宅のWi-Fiパスワードを教えることなく、安全にインターネット環境を提供できます。これにより、プライベートなネットワーク上のデバイスやデータへの不正アクセスを防ぎ、セキュリティを維持できます。ゲスト用ネットワークは、パスワードを設定したり、利用可能時間を制限したりすることも可能です。