ハクバ ドライボックスNEO 5.5L クリア KMC-36

本製品にはアナログ式の温湿度計が付属しており、庫内の湿度を確認できます。これは、カメラやレンズの大敵である湿度がどの程度かを知る上で非常に役立ちます。ただし、デジタル表示のような細かい数値や、設定した湿度に自動で調整する機能はありません。あくまで目安として、現在の湿度状況を把握するための機能とお考えください。付属の温湿度計は、カメラ保管の目安として役立ちますが、その精度は専門的なものではありません。

付属のアナログ温湿度計により、庫内の温度も確認できます。カメラ機材は湿度だけでなく、極端な温度変化にも影響を受ける可能性があるため、温度も把握できるのは安心材料です。測定範囲は-30℃〜50℃と広範囲ですが、デジタル表示のような詳細な管理はできません。この機能は、保管環境の全体像を把握するのに役立ちますが、温度を積極的にコントロールする機能はありません。

本製品には、庫内の湿度を任意の値に設定する機能はありません。湿度管理は付属の乾燥剤に依存するため、設定した湿度を常に維持することは難しく、あくまで簡易的な湿度管理となります。カメラやレンズにとって理想的な湿度は一般的に30%～50%RHと言われていますが、この製品ではその範囲に自動で保つことはできません。乾燥剤の効果が薄れたら交換するなど、ユーザー自身での管理が必要です。

庫内を照らす照明機能は搭載されていません。暗い場所での機材の出し入れには、別途ライトなどが必要です。この製品はシンプルな構造のため、扉を開けている時間を短縮して湿度の急激な変化を防ぐという観点では、照明がない方が良いとも言えます。しかし、頻繁に機材を取り出す方にとっては、暗い場所での作業が少し不便に感じるかもしれません。

扉に鍵をかける機能は搭載されていません。お子様がいる家庭での誤操作防止や、大切な機材の盗難・いたずら防止を目的とする場合は、別の製品を検討する必要があります。この製品は、あくまで機材を湿気やホコリから守るための基本的な保管ケースとして設計されています。セキュリティ面を重視する場合は、鍵付きのモデルを選ぶことをお勧めします。

スライド式の棚板機能は搭載されていません。内部構造はシンプルで、機材の配置は自由ですが、棚板がないため、機材を重ねて収納する際には注意が必要です。奥の機材を取り出しにくい場合があるため、収納する機材のサイズや配置を事前に考慮しておくと良いでしょう。このシンプルな構造は、逆に言えば、内部で複雑な機構が故障するリスクが低いとも言えます。

製品自体がクリア素材でできているため、扉を開けずに庫内の様子を確認できます。これは、中に何が入っているか、機材の状態などを素早くチェックできるため、頻繁に中身を確認したいけれど、無駄に扉を開けたくない場合に役立ちます。ただし、クリア素材のため、直射日光が当たる場所への設置は避ける必要があります。光による内部への影響を考慮しましょう。