ティファール(T-fal) ヴァーチュオ 80 FV1880J0

このモデルに専用のハンガーショット機能は搭載されていません。そのため、アイロン台を使用してプレスしながら使用することが基本となります。一部のユーザーは強力なジェットスチームを立てたまま使用することで簡易的なシワ伸ばしを試みるかもしれませんが、専用機能を持つ製品に比べると効果は限定的で、推奨される使用方法ではありません。主にプレスして使うことを想定したモデルです。

通常スチーム（0〜15g/分）とパワフルなジェットスチーム（最大40g/分）を切り替えることができます。これにより、軽いシワには通常スチーム、頑固なシワや厚手の生地にはジェットスチームというように、ある程度の使い分けが可能です。ただし、通常スチーム量の範囲内での細かい調整ダイヤルなどは見当たらず、スチームのオン/オフとジェットスチーム機能の有無という段階的な調整となります。幅広い素材に対応するには十分ですが、より細やかなスチームコントロールを求める場合は注意が必要です。

専用の自立スタンドや、アイロンを立てて安定して置ける設計は採用されていません。使用中に一時的にアイロンを置く際は、本体後部のヒールレスト部分を下にして立てかける一般的なコード付きアイロンの置き方になります。不安定な場所に置くと倒れる危険があるため、必ず平らで安定した場所で、ヒールレストを使って立てかけて休憩するようにしてください。自立スタンドがあれば、より手軽に一時置きができますが、このモデルには備わっていません。

給水タンクは本体に固定されており、取り外すことはできません。給水する際は、アイロン本体を蛇口や給水容器の場所まで持って行き、直接タンクに水を注ぐ必要があります。タンクが取り外せないため、給水時に水をこぼさないように注意が必要です。また、使用後に残った水を捨てる際も、本体を逆さにするなどの動作が必要になります。着脱式タンクのように、タンクだけを取り外して手軽に給水・排水することはできません。

自動停止安全装置が搭載されています。アイロンを一定時間（約8〜9分間）操作せずに放置した場合に、自動的に電源が切れる仕組みです。これにより、アイロンの消し忘れによる火災のリスクを大幅に低減することができます。特に、アイロンがけの途中で急用ができた場合や、うっかり電源を切り忘れてその場を離れてしまった場合でも安心です。アイロンを安全に使うための重要な機能の一つと言えます。

衣類の素材に合わせてアイロンのかけ面温度を調整するためのダイヤルが搭載されています。このダイヤルを操作することで、適切な温度でアイロンがけができます。ただし、スタッフレビューにもあるように、ダイヤルの位置がハンドルの下で見づらいという難点があります。細かい温度段階数や、設定温度を精密に維持する温度安定性に関する詳細情報は不明ですが、基本的な温度設定は可能です。素材に応じた温度管理で生地の損傷を防ぐために不可欠な機能です。