Aputure Amaran 200d LEDビデオライト

Amaran 200dの色温度は5600K（ケルビン）に固定されており、昼光色に近い自然な白色光を提供します。これは屋外での撮影や、スタジオでの一般的な用途に適しています。しかし、暖色系のタングステン光（約3200K）や蛍光灯、曇天など、様々な環境光の色合いに合わせたい場合には、このライト単体では対応できません。必要に応じてカラーフィルターを使用したり、他の色温度可変ライトと組み合わせて使用したりする必要があります。これにより、表現の幅が一部制限される可能性があります。

このライトは付属のACアダプターを使用して家庭用コンセントから給電する他に、別売りの48V DC電源からの入力に対応しています。これにより、電源コンセントがない屋外や、スタジオ内でもケーブルの制約から解放されて自由な場所に設置することが可能です。ただし、ライト本体にバッテリーを直接取り付けるのではなく、別途48Vに対応した外部バッテリーパックやVマウントバッテリー用のアダプターなどを用意する必要があります。そのため、バッテリー運用を検討している場合は、追加のコストと機材が必要になることを考慮しておきましょう。

Bluetooth接続に対応しており、スマートフォンやタブレットにインストールした専用アプリ「Sidus Link」からライトを遠隔操作できます。アプリ上では、0%から100%までの明るさ調整、特殊効果の切り替え、複数台のライトのグループ化と一括制御など、詳細な設定が可能です。これにより、ライトを高い位置に設置したり、カメラから離れた場所で操作したりする際に非常に便利です。撮影中に光の調整が必要になった場合でも、素早くスムーズに対応できるため、撮影効率が向上します。

8種類の特殊な照明効果モードを搭載しています。例えば、「Paparazzi（パパラッチ）」や「Lightning（稲妻）」、「TV（テレビ画面のちらつき）」、「Explosion（爆発）」といった効果を光で再現できます。これらのエフェクトを使用することで、動画撮影において、シーンに合わせたリアルな特殊効果やドラマチックな雰囲気を簡単に作り出すことができます。映像に動きや変化を加えたい場合や、特定の状況を再現したい場合に役立ちます。明るさや周波数などもアプリで調整可能です。

Aputureが開発した「Sidus Mesh」技術に基づいたSidus Linkアプリに対応しており、複数の対応ライトをワイヤレスで連携させて制御できます。これにより、例えば3点ライティングのように複数台のライトを使う複雑なセットアップでも、アプリ上でそれぞれのライトの明るさやエフェクトを一括または個別に調整することが容易になります。ライト間のバランス調整がスムーズに行えるため、より高度なライティング表現を手間なく実現できます。特に、AputureやAmaranシリーズでシステムを構築しているユーザーには非常に便利な機能です。

広く普及している標準的なBowensマウントを前面に採用しています。これにより、ソフトボックス、リフレクター、ビューティーディッシュ、スヌート、バーンドアなど、Bowensマウントに対応した様々な光アクセサリーを自由に装着して使用できます。これらのアクセサリーを使うことで、光を柔らかく拡散させたり、硬く集光させたり、光の形を整えたりと、ライティングの質を自在にコントロールできます。撮影の目的に合わせた多様なライティング効果を実現できるため、表現の幅が大きく広がります。