WORLDLIFT モニターアーム 上下2画面 縦 デュアル ロングポール ディスプレイアーム

このモニターアームは、ガススプリングによるスムーズな昇降機能は搭載していません。モニターの高さ調整は、ロングポール上の取り付け位置を変更することで手動で行います。そのため、作業中に頻繁に高さを変えたい場合や、軽い力で無段階に調整したい場合には不向きです。設置後に一度高さを決めてしまえば問題ありませんが、ガススプリング式のような快適な操作感は期待できません。価格を抑えるための仕様と言えます。

本体に付属するケーブルクリップを利用することで、モニターから伸びる複数のケーブルをアームに沿わせて整理し、デスク周りをすっきりと見せることができます。これにより、ケーブルの絡まりや見た目の乱雑さを解消し、作業環境を快適に保つことができます。この価格帯でケーブル整理機能が備わっている点は評価できますが、最上位製品のようなアーム内部に完全にケーブルを隠す構造ではない点に留意が必要です。

モニター取り付け部は360°回転可能であり、モニターを縦向き（ポートレート）と横向き（ランドスケープ）に自由に切り替えることができます。これにより、プログラミングや縦長の資料閲覧など、用途に応じて最適な表示形式を選択でき、作業効率の向上に貢献します。この機能は、デュアルモニター環境での作業の柔軟性を高めます。ただし、回転させる際は周囲に十分なスペースがあることを確認してください。

このモニターアームには、工具を使わずにモニターをアームにワンタッチで着脱できるクイックリリース機能は搭載されていません。モニターの取り付け・取り外しには、VESAマウント部分のネジを締めたり緩めたりする作業が必要となります。そのため、モニターの交換や頻繁な取り外しを行う場合には、多少の手間がかかる可能性があります。設置後は安定しますが、頻繁な着脱を想定している場合は注意が必要です。

デスクの天板を傷から保護するための専用の保護パッドやクッションに関する記載はありません。クランプで固定する際に、デスクの表面に直接金属部分が触れる可能性があります。大切なデスクを傷つけたくない場合は、ご自身で保護材を用意するなどの対策が必要になるかもしれません。グロメット式の場合は穴を開けるため、この点は問題になりません。

本体に六角ネジを収納できるスペースが設けられています。これにより、モニターアームの組み立てや調整に必要な工具を紛失する心配がなく、必要な時にすぐに取り出して使用できます。これは、特に頻繁に調整を行うユーザーにとって非常に便利な機能であり、アームのメンテナンス性を高めます。工具を探す手間が省けるため、スムーズに作業を進めることができます。