マキタ(Makita) 充電式サンダポリッシャ 18V バッテリ・充電器別売 PV300DZ

本製品はマキタの18Vリチウムイオンバッテリで駆動するコードレスタイプです。電源コードがないため、作業場所を選ばずに自由に移動しながら研磨できます。車のルーフや側面など、AC電源のコードが届きにくい場所でも快適に作業が行えます。既にマキタの18Vバッテリーシステムをお持ちであれば、バッテリーを使い回せるため本体のみの購入で済み、コストを抑えることができます。ただし、バッテリーと充電器は別売りのため、お持ちでない場合は別途購入が必要です。バッテリー残量に注意しながら使用する必要がありますが、コードレスの機動性は大きなメリットです。

本製品には2段階の速度切替機能があります。レバーを切り替えることで、ポリッシャモード（低速: 0〜2,800回転/分）とサンダモード（高速: 0〜9,500回転/分）を選択できます。ポリッシャモードは主に研磨作業に、サンダモードは高速回転を利用した研削・研磨作業に適しています。細かな速度調整はできませんが、用途に合わせて大きく速度を変えられる点は便利です。ただし、作業工程やコンパウンドの種類に合わせて最適な速度を細かく設定したい場合には、物足りなさを感じる可能性があります。スタッフレビューにも「回転調整がトリガー式だけなのはいまいちかな。ダイヤルも併用できれば更に便利なのですが。」という意見がありました。

本製品には研磨箇所を照らすためのLEDライトは搭載されていません。薄暗い場所や、傷や磨き残しを目視で確認しながら作業したい場合には、別途照明を用意する必要があります。特に濃色車の研磨時など、光の当たり具合で仕上がりを確認する作業では、ライトがない点が不便に感じられるかもしれません。明るい場所での作業や、目視確認よりも手探りでの作業が多い場合には問題ありませんが、細部まで拘って作業したい場合には注意が必要です。

本製品の研磨パッドが取り付けられるヘッド部分は固定式となっており、角度を調整する機能はありません。しかし、本体が軽量コンパクトであるため、手首や腕の動きで比較的容易にパッドを作業面に合わせることができます。車の曲面や凹凸のある箇所、狭い部分などでも、本体の取り回しやすさで対応できる範囲は広いです。ただし、ヘッド角度が固定されているため、体勢によっては無理な姿勢になる可能性もゼロではありません。作業箇所に合わせて本体をしっかりと保持し、パッド面を均一に当てるように意識することが重要です。

商品情報からは誤起動防止機能に関する記載が見当たりません。そのため、スイッチ操作によっては意図せず製品が起動してしまう可能性があります。持ち運びや保管の際には、スイッチ部分に不用意に触れないように注意が必要です。特に、小さなお子さんやペットがいる環境では、製品を手の届かない場所に保管するなど、安全管理に十分配慮する必要があります。使用しない時はバッテリーを本体から外しておくと、より安全性が高まります。

本製品の本体にはバッテリー残量を表示する機能は搭載されていません。使用中にバッテリーの残量を確認したい場合は、別途、残量表示機能付きのマキタ純正バッテリーを使用するか、作業時間の目安を把握しておく必要があります。作業途中で急にバッテリーが切れてしまう可能性もあるため、長時間の作業を行う際は予備のバッテリーを準備しておくと安心です。作業前にバッテリーを満充電にしておくことも重要です。