コールマン ウォーカー25

本体生地には撥水加工が施されており、さらにメイン収納部のジッパーには雨の侵入を防ぐフラップが付いています。これにより、突然の雨や水滴からリュックの中の荷物をある程度保護することが可能です。完全防水ではありませんが、日常生活でのちょっとした水濡れであれば安心して使用できます。特に通学などで雨の中を歩く際に役立つ機能と言えます。アウトドアブランドらしい配慮が感じられます。

残念ながら、このモデルにはチェストベルト（胸元でショルダーベルトを固定するベルト）は搭載されていません。荷物が重い場合や自転車に乗る際など、リュックが左右に揺れるのを抑えたい場面では、チェストベルトがあると体への負担を軽減し、安定感が増します。日常的な使用であれば問題ないことが多いですが、重い荷物での長時間移動やアクティブなシーンでは少し不便を感じる可能性があります。

このリュックは、追加のファスナーなどを開けることで容量を増やすといった拡張機能は持っていません。容量は公称値の25Lで固定となります。普段から持ち運ぶ荷物の量が決まっている場合や、デイリーユース、通学、日帰りのお出かけといった用途であれば、この容量で十分対応できることが多いです。旅行先でお土産が増えたり、予期せず荷物が増える可能性がある場合は、少し余裕を持った容量を選ぶか、このリュック以外の選択肢も検討することをおすすめします。

本体の背面など、外部から分かりにくい位置に貴重品などを収納するための隠しポケットは特に設けられていません。小物整理用のポケットは充実していますが、財布やパスポート、スマートフォンといった大切なものを肌身離さず安全に持ち歩きたい場合には、リュック内部のファスナー付きポケットなどを利用することになります。特に人混みの中や海外での使用など、セキュリティが気になるシーンでは注意が必要です。

リュックの外側にUSBケーブルを接続してスマートフォンなどを充電できる外部USBポート機能は搭載されていません。移動中などに充電したい場合は、リュックを開けて内部に収納したモバイルバッテリーと機器を直接ケーブルで繋ぐ必要があります。最近のビジネスリュックなどに見られる便利な機能ですが、本製品はよりシンプルな設計となっています。充電しながら機器を使いたい方には少し手間がかかるかもしれません。

スーツケースの伸縮ハンドルに通して固定するためのベルトやスリーブは、このリュックには付いていません。出張や旅行でスーツケースと一緒に持ち運ぶ場合、リュックをスーツケースの上に安定させて置くことができないため、背負うか手で持つことになります。空港や駅などでの移動が多い方にとっては、この機能がないことが少し不便に感じられる可能性があります。主に単体での使用を想定した設計と言えます。

リュックの背面パネルとショルダーベルトの裏面には、通気性の良いメッシュ素材が使用されています。さらに、背面にはクッション性のあるパッドが入っており、背中へのフィット感を高めつつ、空気の通り道を確保することで、背負った際の蒸れを軽減する工夫がされています。これにより、夏場や長時間背負う際でも、比較的快適な状態を保つことが期待できます。肩へのクッション性もあり、重い荷物でも負担を軽減します。