TP-Link Wi-Fi 無線LAN 中継器 RE600X/A

壁のコンセントに直接差し込むタイプの製品です。電源アダプターやケーブルが不要なため、コンセントがある場所なら手軽に設置できます。床置きスペースを取らず、見た目も比較的すっきりします。ただし、設置場所はコンセントの位置に限定されるため、電波を最も効果的に中継できる場所とコンセントの位置が一致しない可能性もあります。また、製品の形状によっては、隣接するコンセント口を塞いでしまうこともあります。据え置き型のように自由に配置できるわけではありませんが、電源供給が容易で配線が少なく済む点は利便性が高いと言えます。

ギガビット（1000BASE-T）対応の有線LANポートを1ポート搭載しています。これにより、中継機を介してデスクトップPC、ゲーム機、スマートテレビなど、安定した接続を必要とする機器をLANケーブルで直接接続することが可能です。無線接続よりも安定性が高く、速度も出やすいため、特にオンラインゲームや大容量データのやり取りに有利です。ポート数は1つですが、この価格帯の中継機としてはギガビット対応の有線ポートがあるだけでも十分便利です。より高速な2.5Gbpsポートや複数ポートが必要な場合は上位モデルや別途スイッチングハブが必要になります。

TP-Link独自のメッシュ技術であるOneMeshに対応しています。対応するTP-Link製ルーターと組み合わせて使用することで、家全体に一つのSSIDでシームレスに接続できるメッシュWi-Fi環境を構築できます。家の中を移動しても自動的に最適な機器に接続が切り替わるため、途切れにくい安定した通信が可能です。一般的な中継機では接続先が切り替わる際に一時的に通信が途切れることがありますが、OneMesh対応により快適なローミングを実現します。ただし、他メーカーのEasyMeshなどには対応しない場合があります。

Wi-Fi 6（AX1800）規格に対応し、ギガビット有線LANポートやOneMesh機能、簡単な設定方法などを備えながら、非常に手頃な価格で購入できる点が最大の魅力です。最新のWi-Fi 7や高価なWi-Fi 6E/6トライバンドモデルと比較すると性能は見劣りしますが、価格差を考慮すると、コストを抑えつつWi-Fi 6の基本的な性能とエリア拡張を実現したいユーザーにとっては非常に優れたコストパフォーマンスを発揮します。必要十分な機能を安価に手に入れたい場合に適しています。