Tatung 大同電鍋 TAC-10IM

調理が完了すると自動で保温モードに切り替わる機能は搭載されています。これにより、温かい状態をある程度維持することが可能です。しかし、保温の具体的な性能（例：最大保温時間、ご飯の乾燥・変色・ニオイを抑える機能）についての詳細な情報は少なく、長時間の保温においてはご飯が乾燥したり内鍋にこびりついたりする可能性があることがスタッフレビューから示唆されます。炊きたての状態を長時間維持するような、現代の高性能炊飯器に見られる高度な保温機能は期待できません。短時間の保温には問題ありませんが、長時間の保温には注意が必要です。

内鍋、内蓋、スチームプレートはステンレス製で、比較的洗いやすく衛生的です。外鍋もステンレス製ですが、ヒーターや電源部があるため本体を丸洗いすることはできず、内側を拭き洗いする必要があります。調理中に調味液などが外鍋に垂れると焦げ付きやすいというスタッフの声もあり、手入れには少々手間がかかる可能性があります。また、内鍋にフッ素加工がないため、ご飯がこびりつきやすい点も考慮が必要です。手動でのクエン酸洗浄方法はありますが、自動クリーニングコースのような便利機能はありません。全体的に、現代的な炊飯器に比べると、お手入れに少し慣れや工夫が必要な場合があります。

Tatung（大同）は台湾では非常に有名で歴史のある家電メーカーであり、特に大同電鍋は国民的な調理器として広く普及しています。長年にわたる実績と多くの家庭での使用経験から、製品の基本的な信頼性や耐久性は一定レベルで期待できます。ただし、日本国内におけるサポート体制やアフターサービスについては、大手国内メーカーと比較すると手薄である可能性があります。製品保証は通常1年間ですが、内釜などの長期保証に関する記載はありません。台湾での信頼性は高いですが、日本国内での購入においては、その点を考慮する必要があります。