バッファロー WSR-2533DHPLS/NB

MU-MIMOは、複数の端末で同時に通信を行う際に、それぞれの端末に対して効率的に電波を割り当てる技術です。このルーターでは最大4台の端末との同時通信が可能で、家族が同時に動画を見たり、オンラインゲームをしたりする際に、速度低下を抑える効果が期待できます。ただし、MU-MIMOの効果を最大限に発揮するには、接続する端末側もMU-MIMOに対応している必要があります。古い端末や一部のスマートフォンでは、MU-MIMOの恩恵を受けられない場合があります。

ビームフォーミングは、無線LANルーターから特定の端末に向けて電波を集中的に送信する技術です。これにより、電波が届きにくい場所や距離が離れた場所でも、安定した通信が可能になります。特に、壁や障害物が多い環境では、ビームフォーミングの効果が期待できます。このルーターは「ビームフォーミングEX」にも対応しており、従来のビームフォーミングに比べて、さらに広範囲で安定した通信を実現します。ただし、ビームフォーミングを利用するには、接続する端末側もビームフォーミングに対応している必要があります。

バンドステアリングは搭載されていません。通常、デュアルバンドルーターは2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯を使用できますが、バンドステアリング機能がない場合、接続する端末はどちらかの周波数帯に固定されます。5GHz帯は高速ですが、距離や障害物に弱いという特徴があります。2.4GHz帯は、距離には強いですが、電波干渉を受けやすいという欠点があります。そのため、状況に応じて手動で周波数帯を切り替える必要があります。上位機種では、この切り替えを自動で行うバンドステアリング機能を搭載しているものがあります。

ゲストWi-Fi機能は搭載されていません。この機能があると、来客者に自宅のWi-Fiを安全に提供することができます。メインのネットワークとは分離されたゲストネットワークを提供することで、セキュリティリスクを低減できます。ゲストネットワークには、パスワードを設定したり、利用時間を制限したりすることができます。カフェやオフィスなど、不特定多数の人が利用する環境では、特に重要な機能となります。

スマホアプリ連携機能は搭載されていません。通常、スマホアプリ連携機能を使用すると、ルーターの設定や状態をスマホから簡単に確認・変更できます。例えば、Wi-Fiパスワードの変更、接続デバイスの確認、ペアレンタルコントロールの設定などが可能です。また、ルーターのファームウェアアップデートも、スマホから簡単に行うことができます。この機能がない場合、これらの設定はPCからWebブラウザ経由で行う必要があります。

ペアレンタルコントロール機能は搭載されていません。この機能があると、子供のインターネット利用を適切に管理することができます。具体的には、特定のWebサイトへのアクセスを制限したり、インターネットの利用時間を制限したりすることができます。子供を有害なコンテンツから保護し、インターネットの使いすぎを防ぐことができます。共働き家庭や、子供がスマホやタブレットを長時間利用する家庭では、特に重要な機能となります。