サンワサプライ 日本語109キーボード SKB-109PW

このキーボードは、メンブレン方式を採用しているため、メカニカルキーボードのようなカチカチとした大きな打鍵音は発生しにくい構造になっています。しかし、特別に「静音設計」を謳うような、音を極限まで抑えるための特殊な機構が搭載されているわけではありません。そのため、一般的なオフィス環境や家庭での使用には適していますが、非常に静かな環境や、周囲への音漏れを極度に気にする必要がある場合には、物足りなく感じられる可能性があります。静音性を最優先するなら、静音モデルとして販売されている製品を検討することをおすすめします。

この製品には、公式に防滴機能や防水機能は搭載されていません。そのため、キーボードの上に飲み物やお茶などの液体をこぼしてしまうと、内部回路がショートして故障するリスクが非常に高くなります。万が一、液体をこぼしてしまった場合は、すぐにキーボードの電源を切り、可能であればUSBケーブルを抜くなどの処置を行い、逆さまにして内部の液体を排出し、十分に乾燥させる必要があります。デスク上で飲食をしながらパソコンを使用する際は、十分な注意が必要です。

このキーボードには、音量調整（上げる・下げる・ミュート）、音楽の再生・停止、次の曲・前の曲へのスキップ、Webブラウザの起動、メールソフトの起動といった、特定の操作をワンタッチで実行できる専用のマルチメディアキーは搭載されていません。これらの機能を利用したい場合は、WindowsなどのOSに標準搭載されているショートカットキー操作や、画面上のアイコンをクリックして操作する必要があります。シンプルなキーボードを求めるユーザーにとっては問題ありませんが、メディアコンテンツを頻繁に操作する方には、やや不便に感じられるかもしれません。

このキーボードには、キーキャップ自体が光るキーバックライト機能は搭載されていません。そのため、照明が暗い部屋や、夜間など周囲の明るさが十分でない環境でタイピングを行う際には、キーの位置が見えにくくなる可能性があります。特に、キーボードに慣れていない初心者の方や、タイピング中にキーボードを見ながら入力する習慣のある方にとっては、作業効率が低下したり、誤入力の原因になったりする可能性があります。このような環境での使用が多い場合は、別途デスクライトなどで手元を照らすなどの工夫が必要です。

キーボードの裏面には、タイピング時の傾斜角度を調整するためのスタンドが搭載されています。このスタンドを展開することで、キーボードを傾斜させることができ、自分の手の形やタイピングの癖に合わせて、最も快適な角度に調整することが可能です。これにより、長時間のタイピング作業における手首や腕への負担を軽減し、より人間工学に基づいた快適な入力環境を実現することができます。この機能は、長時間のPC作業を行うユーザーにとって、疲労軽減に大きく貢献します。