マイクロソフト Surface Go 3 8VA-00030

搭載されているIntel Pentium Gold 6500Yプロセッサと8GBのRAMは、ウェブブラウジング、メールの送受信、SNSのチェック、そしてWordやExcelといったOfficeソフトの基本的な利用には十分な性能を発揮します。しかし、複数のアプリケーションを同時に起動したり、動画編集やゲームのような負荷の高いタスクを実行したりすると、動作が遅くなることがあります。より快適なマルチタスクや高度な作業を求める場合は、このモデルの性能限界を感じる可能性があるため、上位モデルのCore i3やそれ以上のCPUを搭載した製品を検討することをおすすめします。

128GBのSSDストレージと8GBのRAMは、日常的なPC作業においては最低限の快適さを提供しますが、やや心もとない容量と言えます。Windows OS自体が多くの容量を消費し、さらにOfficeソフトやよく使うアプリケーションをインストールすると、すぐに空き容量が少なくなる可能性があります。写真や動画などのメディアファイルを多く保存したり、多くのアプリケーションを同時に開いて作業したりするユーザーにとっては、ストレージ不足やメモリ不足による動作の遅延を感じやすいため、外付けストレージの活用や、より大容量のモデルを選ぶことを検討すると良いでしょう。

公式には最大約11時間のバッテリー駆動が可能とされていますが、実際のユーザーレビューでは、使用状況によって4～5時間程度しか持たないという声が多く聞かれます。これは、画面の明るさ設定やWi-Fiの使用状況、実行しているアプリケーションなどによって大きく変動するためです。そのため、外出先で長時間PCを使用する際には、モバイルバッテリーやACアダプターの携帯が必須となります。バッテリー持ちを最優先するユーザーには、やや不向きな点と言えるでしょう。

このモデルの接続性においては、USB Type-Cポートが1つのみである点が主な制約となります。マウス、USBメモリ、外部ディスプレイなどを同時に接続したい場合は、別途USBハブが必須となります。また、Wi-Fi規格が古い802.11bに対応しているため、最新のWi-Fi 6環境下では通信速度が制限される可能性があります。Bluetoothもバージョン5.0であり、最新の省電力・高速通信規格ではありません。これらの点から、周辺機器の接続や高速な無線通信を多用するユーザーには、拡張性の低さを感じるかもしれません。