マキタ(Makita) 充電式ケトル 36V バッテリ・充電器別売 KT360DZ 青

このケトルは温度設定機能を搭載していません。基本的な湯沸かしに特化しており、常に沸騰温度（約100℃）でお湯が準備されます。コーヒーや緑茶など、飲み物に合わせて最適な温度で淹れたい方には不向きです。シンプルな操作性が必要な現場やアウトドアでの使用を想定した仕様と言えます。

アクティブに設定温度で保温する機能はありません。ただし、樹脂とステンレスの二重構造になっているため、沸かしたお湯は一定時間冷めにくい構造になっています。これはあくまで断熱による効果であり、温度を維持するための積極的な機能ではありません。長時間の保温が必要な用途には適していません。

水中のカルキ成分を低減させるための特別な機能は搭載されていません。湯沸かしのみを行うシンプルな構造です。カルキが気になる場合は、浄水器を通した水を使用したり、定期的にクエン酸洗浄を行ったりするなどの対応が必要です。この機能の有無は、湯の味やケトルのお手入れ頻度に影響します。

一般的な電気ケトルと同様に、湯沸かし時には一定量の蒸気が出ます。蒸気を大幅に抑える機能は搭載されていません。使用場所を選ぶ際には、蒸気が壁や家具に直接かからないような、ある程度の換気がある場所で使用することをおすすめします。屋内で使用する場合は注意が必要です。

給湯ロックボタンと注ぎ口のフィルターにより、ホコリの侵入や不意に傾けた際の軽微なこぼれを防ぐ構造はありますが、完全に転倒した際に湯が漏れるのを防止する密閉構造やセンサーは搭載されていません。電源のない場所での使用を想定していますが、取り扱いには十分な注意が必要です。

本体は樹脂とステンレスの二重構造で作られています。これにより、お湯が沸騰してもケトル本体の外側が熱くなりにくく、誤って触ってしまった際の火傷のリスクを低減します。また、この構造は湯の温度が冷めにくい、というパッシブな保温効果ももたらします。安全面で配慮された設計です。

お湯が沸騰したことを音やランプで知らせる機能は特に明記されていません。湯沸かしが完了すると自動で電源がオフになるため、その動作音やランプの変化で使用状況を確認することになります。明確な通知機能があるわけではないため、キッチンから離れていると沸騰完了に気づきにくい場合があります。