TOP.STAR プロジェクタースクリーン 80インチ 16:9 (PJS-80-169)

この製品のスクリーンゲインは明記されていませんが、マット系素材であることから、一般的なゲイン1.0程度と推測されます。これは標準的な明るさで映像を投写できることを意味し、暗室環境であれば十分な視認性を確保できます。高ゲインのスクリーンと比較すると、明るい環境でのコントラストは劣りますが、広い視野角と自然な色再現性という利点があります。プロジェクターの明るさや部屋の環境光に合わせて使用することが重要です。

視野角は明記されていませんが、マット系スクリーンは一般的に広い視野角を持つ傾向があります。この製品もマット系素材を採用しているため、スクリーンの正面からだけでなく、左右や斜めから見ても映像の明るさや色味の変化が少なく、複数人で視聴する際にも全員が快適に映像を楽しめるでしょう。ただし、特殊な光学構造を持つALR（Ambient Light Rejecting）スクリーンほどの均一性や広さはないと考えられます。

スクリーン素材にはPVCとガラス繊維を組み合わせたマット系が採用されています。マット系素材は光を均一に拡散し、自然な色合いと広い視野角を提供します。ガラス繊維が混入されていることで、スクリーンの平面性が保たれ、シワや歪みが起こりにくい構造です。しかし、周囲の光を遮断するALR（Ambient Light Rejecting）素材ではないため、明るい部屋での使用では映像が薄く見える可能性があります。暗室環境での使用が推奨されます。

この製品は自立式であり、使用しない時はコンパクトなアルミケースに収納できます。収納時のサイズはW1900×D120×H120mmと細長く、部屋の隅や家具の隙間などに保管しやすい設計です。重量は約10kgで、男性であれば片手で持ち運び可能ですが、女性にとってはやや重く感じるかもしれません。頻繁に部屋を移動させて使用する分には問題ありませんが、長距離の持ち運びや、階段の昇降が多い場所での使用には、少し労力が必要となる可能性があります。

80インチの自立式プロジェクタースクリーンが21,800円という価格は、非常に高いコストパフォーマンスを提供します。手軽に大画面環境を構築したいユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。超短焦点プロジェクター非対応や、ALR素材ではないといった機能的な制限はありますが、この価格帯で得られる利便性と映像体験は十分に満足できるレベルです。予算を抑えつつ、基本的なホームシアターやプレゼンテーション用途で大画面を求める方には最適な製品と言えます。