Nothing Nothing Phone(1) 8+256 Black スマートフォン本体

残念ながら、Nothing Phone (1)は日本国内で広く普及しているおサイフケータイ（FeliCa）には対応していません。そのため、交通系ICカードとして改札を通ったり、コンビニや対応店舗での電子マネー決済を利用したりすることはできません。この機能を日常的に利用している方にとっては、非常に大きな制約となります。NFC自体は搭載しているため、海外での決済や一部のNFC機能は利用できる可能性はありますが、日本での利便性は大きく損なわれます。

本製品に関する公式な防水防塵の等級（IPコード）に関する情報が提供された資料には見当たりません。一般的な使用における多少の水しぶきや埃には耐えられる可能性はありますが、水没させたり、雨の中で長時間使用したり、砂塵の多い場所で使用したりすることは推奨されません。公式なIP等級を持つ製品と比べると、水濡れや粉塵に対する保護性能は低いと考えられます。水回りやアウトドアでの使用には十分な注意が必要です。

Nothing Phone (1)はQi規格のワイヤレス充電に対応しています。対応するワイヤレス充電器の上に置くだけで充電が開始されるため、ベッドサイドやデスクなどで手軽に充電できます。ケーブルの抜き差しが不要で、見た目もすっきりします。この価格帯のスマートフォンでワイヤレス充電に対応している機種はまだ少ないため、本製品の大きな利点の一つと言えます。リバースチャージ機能も搭載しており、対応アクセサリへの給電も可能です。

本製品はMicroSDカードスロットを搭載していません。そのため、内蔵ストレージの容量を後から増やすことはできません。購入時に選択したストレージ容量（このモデルは256GB）が、写真や動画、アプリなどを保存できる上限となります。写真や動画を大量に撮影・保存する方や、多くのゲームアプリをインストールしたい方は、256GBという容量が自分にとって十分かどうかを事前に確認する必要があります。クラウドストレージの利用なども検討しましょう。

本製品はデュアルSIMに対応しており、物理SIM（nano-SIM）とeSIMを組み合わせて2つの電話番号や回線を同時に利用できます。これにより、仕事用とプライベート用で番号を分けたり、通話定額プランとデータ容量が多い格安SIMを組み合わせて利用したりすることが可能です。2つのSIMを状況に応じて切り替えて使うことができるため、通信コストを抑えたい方や、複数の番号を使い分けたい方にとって便利な機能です。

Nothing Phone (1)は、5000万画素のメインカメラにF値1.8の明るいレンズとデュアル画像安定化機能を搭載しており、暗い場所での撮影にもある程度対応しています。専用の「夜景モード」といった名称の機能があるかは提供された情報からは断定できませんが、これらのハードウェア性能とインテリジェントなシーン検出機能により、夜間や光量が少ない環境でも手ブレを抑え、明るく写実的な写真を撮影することが可能です。ただし、最上位クラスのスマートフォンが持つ高度なAI処理による超高感度夜景撮影には及ばない可能性があります。

残念ながら、本製品は3.5mmのイヤホンジャックを搭載していません。有線イヤホンやヘッドホンを使用したい場合は、別途USB Type-Cポートに接続する変換アダプターが必要になります。最近のスマートフォンではイヤホンジャックが廃止される傾向にあり、ワイヤレスイヤホン（Bluetooth接続）やUSB Type-C接続のイヤホンが主流となっています。お気に入りの有線イヤホンを使いたい方は、変換アダプターの準備が必要になります。