アイリスオーヤマ シュレッダー P6HS75C

本製品には、紙を投入口にセットするだけで自動的に細断を開始する「自動細断機能」は搭載されていません。紙の投入は手動で行う必要があります。この機能は主に大量の書類を一度に処理する業務用モデルや上位機種に搭載されていることが多く、本製品は家庭用として、必要な時に必要な分だけ手動で細断するシンプルな操作性を重視しています。そのため、大量の書類をまとめて処理する際には、一枚ずつ投入する手間がかかります。

本製品には、ダストボックスが満杯になった際に自動的に運転を停止する機能が搭載されています。これにより、細断くずが溢れて周囲を汚したり、機械の故障に繋がるのを防ぎます。また、裁断くず量確認窓が付いているため、視覚的にゴミの溜まり具合を確認でき、満杯になる前にゴミ捨ての準備をすることも可能です。ただし、スタッフレビューでは、満杯停止のタイミングが遅く、紙くずがブレードまで達してから停止するため、ゴミ捨て時に散らかりやすいという指摘があります。こまめな確認と早めのゴミ捨てが推奨されます。

本製品には「オートリバース機能」が搭載されており、紙詰まりが発生した場合や、適正細断枚数以上の紙を投入しようとした際に、自動的に逆回転して詰まった紙を押し戻します。この機能により、紙詰まりによる機械の停止や故障を防ぎ、スムーズな作業の継続をサポートします。手動で紙詰まりを解消する手間が省けるため、安心して使用できる便利な機能です。

本製品の細断方式は4×25mmのクロスカットであり、「マイクロカット機能」は搭載されていません。マイクロカットはクロスカットよりもさらに細かく紙を裁断するため、より高いセキュリティレベルを求める場合に適しています。しかし、本製品のクロスカットでも個人情報保護には十分な細かさであり、一般的な家庭やSOHOでの使用においては高いセキュリティを提供します。マイクロカットに比べて処理速度が速いというメリットもあります。

本製品は紙の細断だけでなく、CDやDVD、クレジットカードなどのメディアも細断できる機能を備えています。これにより、不要になったデジタルメディアやプラスチックカードに記録された個人情報も安全に処分することが可能です。メディア専用の投入口があるかどうかは明記されていませんが、紙とは異なるカッターで細断されるため、紙の細断性能に影響を与えることなく、幅広い種類の情報を保護できます。

本製品は45dBという非常に低い作動音を実現した「静音設計機能」を搭載しています。これは一般的なオフィスや家庭環境において、ほとんど気にならないレベルの静かさであり、周囲に迷惑をかけることなくシュレッダーを使用できます。特に夜間や早朝、または集中して作業したい在宅ワーク中など、静かな環境が求められるシーンで大きなメリットとなります。動作音によるストレスを感じることなく、快適に書類を処理することが可能です。