日立(HITACHI) BD-STX120HL W

この製品は「乾燥フィルターレス」構造を採用しており、従来の乾燥フィルター自体が存在しません。そのため、乾燥フィルターを自動でお掃除する機能はありません。代わりに、乾燥運転後のホコリは洗濯槽自動おそうじ、乾燥ダクト自動おそうじ、ドアパッキン自動おそうじ機能で洗い流され、本体下部の糸くずフィルターに集められます。この構造により、乾燥フィルターのお手入れの手間はなくなりますが、自動お掃除機能という観点では該当しません。

洗剤と柔軟剤をそれぞれの専用タンクにセットしておくと、洗濯物の量や汚れ具合に応じて、本体が自動で適量を計量し、洗濯槽に投入してくれる非常に便利な機能です。これにより、洗剤の計量の手間が省け、洗剤の入れすぎや少なすぎによる洗いムラ、すすぎ残しを防ぎ、常に最適な洗濯結果を得られます。初心者の方でも、この機能があれば安心して洗濯ができます。

「温水ナイアガラ洗浄」機能により、洗濯槽内のお湯の温度を一定に保ちながら洗剤を温めて衣類を洗います。特に、皮脂汚れや襟・袖の黒ずみ、油汚れといった、冷たい水では落ちにくい頑固な汚れに対して高い効果を発揮します。温かいお湯で洗うことで洗剤の溶けやすさと浸透力が向上し、繊維の奥の汚れまでしっかり落とすことができます。衣類をより清潔に保ちたい時に役立ちます。

この製品には、スチームを直接衣類に噴射してシワを伸ばしたり、除菌・消臭を行う「スチーム機能」は搭載されていません。「風アイロン」機能により高速風でシワを伸ばすことはできますが、これはスチームとは異なる方式です。スチーム機能による除菌や消臭、静電気抑制といった効果を期待している場合は、この製品では代替できません。衣類のシワ軽減や消臭を重視する場合は、スチーム機能搭載モデルをご検討ください。

「洗濯コンシェルジュ」という名称で、スマートフォンアプリとの連携機能が提供されています。これにより、外出先から洗濯機の運転状況を確認したり、運転開始・停止などの操作を行ったり、運転終了を通知で受け取ったりすることが可能です。洗濯終了時刻を外出先から調整したり、終了を事前に知って取り込む準備ができたりと、日々の家事の計画や効率化に役立ちます。スマートな生活をサポートする便利な機能です。

この製品は「ヒーター付」であり、乾燥方式としてヒートポンプ式を採用していません。ヒートポンプ乾燥は、空気中の熱を利用して効率的に乾燥させるため、消費電力を大幅に抑え、衣類へのダメージも少ないのが特徴です。この製品のヒーター式乾燥は、比較的短時間で乾燥できる可能性がありますが、消費電力が高くなる傾向があり、省エネ性能や衣類への優しさという点ではヒートポンプ式に劣ります。ランニングコストや衣類へのダメージを気にする場合は注意が必要です。