ナイス ウェイ ナイス ウェイ8 (Nice Way8)

座面幅45cm、座面奥行41cm、座面高48cmと一般的な体格の方に適合するサイズです。しかし、フットレストの高さ調整には工具が必要で、利用者の体調や状況に合わせて手軽に調整することは難しい点が挙げられます。背もたれの角度調整やアームレストの跳ね上げ機能に関する情報がなく、長時間の使用や移乗のしやすさにおいては、より細かな調整を求める方には物足りない可能性があります。特に小柄な方には幅が広く感じられる場合もあるため、購入前に寸法をよく確認することが重要です。

軽量なアルミフレームを採用しており、本体重量は約13.2kgと、自走式車椅子としては比較的軽量な部類に入ります。折りたたみ時には全幅約27cm、全高約75cmとコンパクトになり、車のトランクへの積載や自宅での収納スペース確保に貢献します。スタッフレビューでも「とても軽い」「持ち運びもしやすい」と評価されていますが、一方で「10kgを超えているので、年寄には少々重い」という意見もあり、持ち上げる際の介助者の負担は考慮する必要があります。

シートと背もたれは通気性の良い素材で、交換・洗濯が可能であるため清潔に保ちやすい点は評価できます。しかし、シートのクッション性は限定的で、「薄くて物足りない」「背中やおしりが痛くなる」というスタッフレビューがあるため、長時間の使用には別途体圧分散クッションの併用が強く推奨されます。フットレストの高さ調整は可能ですが、工具が必要なため手軽に調整できるとは言えません。背もたれの角度調整やアームレストの跳ね上げ機能など、利用者の姿勢や移乗の快適性を高めるための調整機能は情報がありません。

アルミニウム製のフレームは軽量でありながら、日常的な使用に耐えうる基本的な強度を備えています。TAISコードを取得している点は、一定の品質基準を満たしていることを示唆します。しかし、一部のスタッフレビューでは、シートカバーのマジックテープの劣化や、折りたたみ時のシートの反発による開きが指摘されており、長期的な耐久性には懸念が残ります。また、メーカーのブランド情報が少なく、アフターサポートの体制が不明瞭なため、製品全体の信頼性については慎重な評価が必要です。

本製品は34,800円と、基本的な介助型車椅子と比較すると高めの価格帯に位置します。しかし、自走式でありながら介助ブレーキも搭載している点、業界初のデュアルカラーシートでデザイン性を高めている点など、付加価値のある機能が提供されています。軽量なアルミフレームや折りたたみ機能による携帯性の高さも魅力です。価格に見合う機能は備わっていますが、シートのクッション性や調整機能の簡易性、一部の耐久性に関する懸念点を考慮すると、価格と価値のバランスは中程度と言えます。