アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 電気ケトル IKE-C601T-HA

このケトルは60℃から100℃まで、5℃刻みで10段階の細かい温度設定が可能です。コーヒー（約90℃）、紅茶（約95℃以上）、緑茶（約70℃）など、飲み物の種類や好みに合わせて最適な温度で抽出できます。温度設定によって、より美味しく本格的な味わいを手軽に楽しめる点が大きな魅力です。ただし、一度電源を切ると設定がリセットされ、次に使う際に毎回設定し直す必要があります（レジューム機能なし）。

設定した温度で一定時間お湯を保温することができます。これにより、すぐに続けてお湯を使いたい場合や、ゆっくり時間をかけて飲みたい場合に便利です。再度湯沸かしをする手間や時間が省け、必要な時にいつでも温かいお湯を利用できます。保温機能は、特に温度設定機能を活用して複数回に分けてお湯を使う場合に役立ちます。仕様上、保温時間は記載がありませんが、一般的に30分〜1時間程度保温できるモデルが多いです。

本製品には、水に含まれるカルキ成分を減らすことに特化した機能は搭載されていません。そのため、水道水を使用した場合、地域によってはカルキ臭さを感じることがあります。気になる場合は、浄水器を通した水を使用することをおすすめします。また、定期的にクエン酸洗浄などを行い、ケトル内部を清潔に保つことで、水垢の付着を抑え、より美味しいお湯を保つことができます。

お湯を沸かす際に発生する蒸気量を特別に抑える設計はされていません。一般的な電気ケトルと同様に、湯沸かし中や保温中に一定量の蒸気が出ます。そのため、設置場所を選ぶ際には、壁や家具、精密機器から離し、換気の良い場所で使用することが推奨されます。特に、湿度に弱いものの近くや、結露が気になる場所での使用には注意が必要です。

ケトルが転倒した際に、内容物であるお湯が大量に漏れ出すことを完全に防ぐ構造や機能は搭載されていません。基本的な安全機能として、空焚き防止や、電源プレートから本体が外れた際の自動電源オフ機能はありますが、傾きや転倒時の湯漏れを防ぐものではありません。また、ユーザーレビューでは注ぎ口からお湯が噴き出す可能性も指摘されており、転倒や傾きによる湯漏れには十分な注意が必要です。小さなお子様やペットのいる家庭での使用には特に配慮が必要です。

本体の外側が熱くなりにくい二重構造や断熱構造は採用されていません。湯沸かし中や沸騰直後は、本体表面（特にステンレス部分）が非常に高温になります。触れると火傷の危険があるため、取り扱いには十分ご注意ください。電源プレートからの持ち運び時以外は、高温部に直接触れないよう注意が必要です。小さなお子様の手の届く場所には設置しないようにしましょう。

設定温度への到達時や湯沸かし完了時には、ブザー音で知らせてくれます。キッチンから離れていてもお湯ができたタイミングが分かり、便利です。ただし、一部のユーザーからは、この電子音が大きく感じられるという意見もあります。音量調節機能は搭載されていないため、気になる場合は設置場所を工夫するなど検討が必要です。音による通知は、湯沸かし忘れや、沸騰に気づかないといったことを防ぐのに役立ちます。