Synology DS223

Synology DS223は、DiskStation Manager（DSM）を搭載しており、Windows、Mac、Linuxなど、様々なOSのデバイス間でファイル共有が可能です。SMB/CIFS、AFP、NFSなど、一般的なファイル共有プロトコルをサポートしており、異なるOSの混在環境でもスムーズにファイル共有できます。ユーザーアカウントを作成し、共有フォルダごとにアクセス権を設定することで、セキュリティを確保しながらファイル共有できます。また、QuickConnect機能を利用すれば、DDNSの設定なしに、インターネット経由でファイル共有が可能です。ファイル共有機能はNASの最も基本的な機能の一つであり、DS223でも十分に活用できます。

Synology DS223は、QuickConnectという独自の技術により、ルーターの設定なしに、インターネット経由でNASにアクセスできます。専用のアプリ（DS file、DS photoなど）を利用することで、スマートフォンやタブレットからNAS内のファイルにアクセスしたり、写真や動画を閲覧したりできます。また、Webブラウザ経由でのアクセスも可能で、外出先からでも手軽にファイルにアクセスできます。ただし、QuickConnectはSynologyの中継サーバーを経由するため、直接アクセスに比べて速度が遅くなる場合があります。高速なリモートアクセスが必要な場合は、ポートフォワーディングなどの設定を行うことを推奨します。

Synology DS223は、Hyper Backupというアプリを利用することで、NAS内のデータを様々な場所にバックアップできます。ローカルの共有フォルダ、外部HDD、別のSynology NAS、クラウドストレージ（Amazon S3、Google Drive、Dropboxなど）など、多様なバックアップ先が選択可能です。バックアップスケジュールを設定することで、定期的に自動バックアップを実行できます。また、増分バックアップに対応しており、変更されたデータのみをバックアップすることで、バックアップ時間とストレージ容量を節約できます。バックアップ機能は、データ保護のために非常に重要な機能であり、DS223でも十分に活用できます。

Synology DS223は、File StationというWebベースのファイル管理ツールを提供しており、NAS内のファイルを直感的に操作できます。ドラッグ＆ドロップでのファイル移動、フォルダの作成、ファイル名の変更など、基本的なファイル管理操作はもちろん、ファイルの圧縮・解凍、ISOファイルのmount、共有リンクの作成など、高度なファイル管理操作も可能です。また、WindowsエクスプローラーやmacOS FinderのようなインターフェースでNAS内のファイルにアクセスできるSynology Driveも利用できます。ファイル管理機能は、NASを効率的に利用するために不可欠な機能であり、DS223でも十分に活用できます。

Synology DS223は、Synology Driveというアプリを利用することで、NASに保存されたデータをバックアップしておき、万が一PCのデータが破損・消失した場合に、NASからデータを復元できます。また、Cloud Station Backupというアプリを利用することも可能です。これらのアプリは、Windows、Mac、Linuxに対応しており、様々なOSのPCのデータをバックアップできます。ただし、これらのアプリは、システム全体をバックアップする機能はないため、OSやアプリケーションを復元することはできません。システム全体をバックアップ・復元したい場合は、Acronis True Imageなどの専用のバックアップソフトを利用する必要があります。

Synology DS223は、Video Station、Audio Station、Photo Stationというアプリを利用することで、NASに保存された動画、音楽、写真を、テレビ、オーディオ機器、スマートフォンなどで再生できます。DLNAに対応しており、DLNA対応のテレビやオーディオ機器であれば、NAS内のコンテンツを直接再生できます。また、専用のアプリを利用することで、スマートフォンやタブレットからNAS内のコンテンツをストリーミング再生したり、ダウンロードして再生したりできます。ただし、これらのアプリは、高度なメディアサーバー機能（トランスコードなど）は搭載していないため、再生できないファイル形式がある場合があります。