TP-Link 300Mbps LTE-Advanced対応 モバイルWi-Fiルーター M7450/A

3000mAhのバッテリーを搭載し、最長15時間の連続駆動が可能とされています。これは、不要な通信を抑制するなどの省電力機能が働いていることによるものと考えられます。長時間の外出でもバッテリー切れの心配を減らせますが、具体的な省電力モードの詳細な設定や機能については製品情報に明記されていません。一般的な利用においては十分なバッテリー持ちと言えます。

残念ながら、本製品はMicroUSBポートを採用しており、最新の急速充電規格（USB PDなど）には対応していません。充電には一般的なMicroUSBケーブルと充電器を使用しますが、充電時間は最新の急速充電対応モデルに比べて長くかかります。急な外出前にサッと充電を済ませたい場合には不便を感じる可能性があります。

本体にはディスプレイが搭載されており、通信状況やデータ使用量などを確認できますが、タッチパネルによる直接操作には対応していません。本体での設定変更などは物理ボタンを使用するか、後述の専用スマートフォンアプリ、またはPCから行う必要があります。ディスプレイは情報表示に特化しているため、直感的な操作性はやや制限されます。

製品情報およびメーカーの説明には、ゲストWi-Fi機能に関する明確な記載がありませんでした。通常のWi-Fiネットワークとは別に、来客用にパスワードを分けたり、通信を制限したりする機能は搭載されていない可能性が高いです。自宅で頻繁に来客があり、メインのネットワークセキュリティを保ちたい場合には不向きかもしれません。

本製品は2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンドに対応していますが、接続するデバイスや電波状況に応じて最適な周波数帯へ自動的に切り替える「バンドステアリング」機能については記載がありません。通常、ユーザーが手動で接続する周波数帯を選択する必要があります。複数のデバイスを接続する際、電波干渉を避けたい場合などは手動での設定が必要です。

TP-Link純正の「tpMiFi」という専用スマートフォンアプリに対応しています。このアプリを使用することで、ルーター本体の設定変更、データ通信量の確認、接続デバイスの管理などをスマートフォンから手軽に行うことができます。パソコンを起動したり、ルーター本体の小さな画面で操作したりする手間が省け、外出先からでもルーターの状態を把握・管理できる点が便利です。