山善 電気ケトル EKG-C801(CP)

山善EKG-C801は、50℃から100℃まで1℃刻みでの詳細な温度設定が可能です。コーヒーの種類（ドリップなど）や日本茶（玉露は50-60℃、煎茶は70-90℃など）に合わせた最適な温度で抽出できるため、飲み物本来の風味をより引き出せます。よく使う7種類の温度（50/60/70/80/85/90/95℃）はプリセットされており、簡単に設定できる点も初心者にとって非常に使いやすいポイントです。温度にこだわることで、いつもの一杯が格段に美味しくなります。

設定温度に達した後、または加熱中に保温スイッチを押すことで、約1時間その温度をキープできます（97-100℃設定時は96℃前後で保温）。これにより、続けてお湯を使いたい場合や、ゆっくりとティータイムを楽しみたい際に、再び沸騰させる手間なくすぐに温かいお湯を利用できます。来客時などにも便利で、お湯を注ぎ直す度に待つ必要がないため、快適な使用感を得られます。

本製品はカルキ除去に特化した機能を搭載していません。主に湯沸かし速度や温度設定、保温といった機能に重点が置かれています。水道水を使用する場合、地域によってはカルキ成分が残りやすい可能性があります。カルキの付着を防ぎ、製品を清潔に長く使うためには、こまめな水の入れ替えや定期的な内部洗浄（クエン酸洗浄など）をおすすめします。気になる場合は、浄水器でろ過した水を使用することも考慮すると良いでしょう。

本製品は蒸気セーブ機能を搭載していません。湯沸かし時には一般的な電気ケトルと同様に蒸気が発生します。設置場所によっては壁や家具に湿気が影響を与える可能性があるため、使用時は換気を心がけるか、蒸気がこもりにくい場所を選ぶことをおすすめします。特に狭い空間や湿気を避けたい物の近くでの使用には注意が必要です。蒸気による結露が気になる場合は、蒸気レスまたは蒸気セーブ機能付きのモデルを検討すると良いでしょう。

本製品には、本体が傾いたり転倒したりした場合に湯漏れを完全に防ぐ特別な構造やセンサーは搭載されていません。電源プレートから本体を持ち上げると自動で電源が切れる機能や、空焚き防止機能、沸騰・設定温度到達後の自動電源オフ機能はありますが、本体が倒れた際の湯漏れそのものを抑制する機能については記載がありません。使用中や移動の際は、本体をしっかりと持ち、安定した場所に置くよう十分ご注意ください。

本製品はステンレス製の単層構造です。そのため、お湯が沸騰した直後や保温中は本体の外側表面が非常に熱くなります。火傷の恐れがあるため、本体に直接触れる際は十分な注意が必要です。特に小さなお子様やペットがいる家庭での使用には、より一層の配慮が必要となるでしょう。電源プレートから持ち運ぶ際以外は、取っ手部分のみを持つようにしてください。本体の外側が熱くならない二重構造のモデルを希望する場合は、他の製品を検討することをおすすめします。

お湯が設定温度に到達した際や沸騰完了時には、自動的に電源がオフになります。この際、一般的にはスイッチランプが消えたり、リレーのクリック音がしたりすることで、湯沸かし完了を確認できます。キッチンから離れていても、完了を音や光で把握できるため、他の作業をしながらでもお湯の準備状況を把握しやすく、効率的に時間を使えます。より明確な通知（例:アラーム音）の有無については明記されていませんが、自動オフによる基本的な完了確認は可能です。