ULANZI Select ULANZI FALCAM F38 クイックリリースショルダーストラップタイプV2

この製品の機能説明には、「偶発的な接触によるデバイスの損傷を防ぐためのスライドブロックモード」という安全機構について言及があります。これにより、何らかの意図しない接触があった場合でも、直ちにカメラが外れてしまうリスクを軽減することが期待できます。ただし、解除に二段階操作が必要といった具体的な機構の詳細は不明確であり、スタッフ評価では複数の落下報告も確認されているため、他の高機能なクイックリリースシステムにあるような、より確実なセーフティロック機構と比較すると、その効果や信頼性には懸念が残る可能性があります。使用時は、この機能に過信せず、他の安全対策と併用することが重要です。

製品の仕様説明や画像からは、プレートが雲台から完全に滑り落ちてしまうのを防ぐための落下防止ピンやそれに類する機構が搭載されているという明確な情報は見つかりません。一般的なアルカスイス互換プレートにはこの機能を持つものも多く、特に横方向へのスライドによる脱落リスクを低減する上で有効ですが、本製品にはこの機能がない可能性が高いです。スタッフ評価で複数回の落下が報告されていることから、仮に類似の機構があったとしても、その効果は限定的であるか、あるいは設計上の問題がある可能性も考えられます。安全性を高めるためには、別途カメラ本体にストラップを取り付けるなどの対策を講じることを強く推奨します。

カメラをプレートに固定するための1/4インチネジは付属していますが、このネジがコインや工具を使わずに手で簡単に締め付けられるDリングなどのツマミ付きであるかについては、製品説明や画像からは確認できません。一般的なクイックリリースプレートの場合、このような手回し可能なネジが付属していると、外出先などでの機材交換が非常にスムーズに行えます。本製品では、恐らく一般的な溝付きのネジであるため、締め付けや取り外しにはコインやマイナスドライバーが必要となる可能性が高いです。これにより、手軽さという点では他の製品に劣る場合がありますが、しっかりと工具で締め付けることで確実な固定は可能です。

このクイックリリースプレート単体には、カメラストラップや安全ワイヤーなどを直接取り付けるための専用のストラップホールや金具は装備されていません。ショルダーストラップタイプのベースとの連携が特徴の製品ですが、これはベース側にカメラを素早く着脱するための機構であり、プレート自体にストラップを取り付ける機能とは異なります。そのため、三脚にカメラを装着した状態でストラップを併用したい場合や、万が一の脱落に備えてセーフティワイヤーを接続したい場合は、カメラ本体のストラップ取り付け部を利用するか、別途ストラップホール付きのカメラケージなどを使用する必要があります。プレート単体での拡張性は限定的です。

プレートが雲台のクランプに完全に固定され、安全にロックされているかどうかを視覚的に確認できるインジケーターや表示機能は、本製品には搭載されていません。高機能なクイックリリースシステムには、ロック状態が色などで一目でわかる機能を持つものがありますが、本製品では雲台側のロックレバーやネジの締め付け具合を直接確認する必要があります。特に急いでいる時や暗い場所でのセッティング時には、視覚的な確認機能があるとより安心して使用できますが、この製品にはその機能がないため、確実に固定されているかを手で触って確認するなど、慎重な確認作業が求められます。