Synology NASキット 1ベイ DS124

Synology DS124は、Windows、Mac、Linuxなど様々なOSのデバイスからファイル共有が可能です。SMB、AFP、NFSなど一般的なファイル共有プロトコルをサポートしており、異なるOS間でもスムーズにファイル共有できます。Synology Driveを利用すれば、ファイル同期も簡単に行えます。ただし、同時接続数が多い場合は、CPU性能の影響で速度が低下する可能性があります。小規模なグループや個人での利用に適しています。

Synology DS124は、QuickConnectという機能を利用することで、ルーターの設定なしに外出先からNASにアクセスできます。専用のモバイルアプリ（DS file、DS photoなど）を利用すれば、スマートフォンやタブレットから簡単にファイルにアクセスしたり、写真や動画を閲覧したりできます。ただし、QuickConnectはSynologyの中継サーバーを経由するため、直接接続に比べて速度が低下する可能性があります。高速なリモートアクセスが必要な場合は、ポートフォワーディングを設定して直接接続することをおすすめします。

Synology DS124は、Hyper Backupというアプリを利用することで、NAS内のデータを様々な場所にバックアップできます。ローカルのUSBストレージ、別のSynology NAS、クラウドストレージ（Amazon S3、Google Cloud Storageなど）にバックアップ可能です。バックアップスケジュールを設定すれば、自動的にバックアップを実行できます。ただし、1ベイモデルのため、NAS本体の故障に対する冗長性は確保できません。重要なデータは、別の場所にバックアップすることを強くおすすめします。

Synology DS124は、File StationというWebベースのファイル管理ツールを提供しています。File Stationを利用すれば、NAS内のファイルをドラッグアンドドロップで簡単に整理できます。フォルダの作成、ファイルの移動、名前の変更、アクセス権の設定など、基本的なファイル管理機能を備えています。また、Synology Driveを利用すれば、WindowsエクスプローラーやmacOS FinderからNAS内のファイルにアクセスできます。ただし、高度なファイル管理機能（重複ファイルの検索、ファイル属性の一括変更など）は搭載されていません。

Synology DS124は、Synology DSMのSnapshot Replicationという機能を利用することで、指定した共有フォルダのスナップショットを作成できます。スナップショットは、ファイルが誤って削除されたり、破損した場合に、以前の状態に復元するために利用できます。ただし、スナップショットは共有フォルダ単位でしか作成できず、ファイル単位での復元はできません。また、スナップショットの作成頻度や世代数は、ストレージ容量によって制限されます。

Synology DS124は、Video Station、Audio Station、Photo Stationなどのアプリを利用することで、NAS内の動画、音楽、写真をテレビやスマートフォンで再生できます。DLNA/UPnPに対応しており、対応するデバイスであれば簡単にメディアファイルを再生できます。ただし、DTCP-IPには対応していないため、録画したテレビ番組を再生することはできません。また、4K動画のストリーミング再生は、CPU性能の影響でスムーズに再生できない場合があります。