Shokz OpenFit T910

Shokz OpenFitは、耳を塞がないオープンイヤーデザインにより、常に周囲の音を聞きながら音楽を楽しむことができます。これは、周囲の状況に気を配りながら、安全に音楽を聴きたい場合に非常に便利です。例えば、ランニング中に車の音や自転車の接近に気づいたり、オフィスで同僚からの声かけに気づいたりすることができます。また、音楽を聴きながら家族との会話も可能です。ただし、騒がしい場所では周囲の音が音楽の邪魔になることがあります。外音取り込みのレベル調整機能はありません。周囲の音をどの程度取り込むかは、音量に依存します。

Shokz OpenFitは、AIコールノイズキャンセリング機能を搭載しており、通話時に周囲の騒音を低減し、クリアな音声で通話できます。デュアルマイク配置最適化とアダプティブ・ビームフォーミング技術により、騒がしい環境でも相手に自分の声をはっきりと伝えることができます。これにより、テレワーク中のオンライン会議や、外出先での急な電話でも、快適なコミュニケーションが可能です。ただし、非常に強い風が吹く場所など、極端な騒音環境下では、ノイズキャンセリング効果が十分に発揮されない場合があります。

Shokz OpenFitは、マルチポイント接続に対応しており、2台のデバイスに同時に接続できます。例えば、スマートフォンとPCに接続しておけば、PCで音楽を聴いている最中でも、スマートフォンに着信があれば自動的に通話に切り替わります。これにより、デバイスを切り替える手間が省け、非常にスムーズな使い心地です。ただし、2台のデバイスに同時に接続できるだけで、同時に音声を再生できるわけではありません。あくまで、どちらか一方のデバイスの音声が優先されます。

Shokz OpenFitには、バッテリー残量を音声で通知する機能はありません。バッテリー残量は、接続しているスマートフォンの画面で確認するか、Shokzアプリで確認する必要があります。一般的なイヤホンと同様に、バッテリー残量が少なくなると警告音が鳴りますが、具体的な残量を音声で知ることはできません。バッテリー残量を頻繁に確認する習慣がない方は、注意が必要です。

Shokz OpenFitは、IP54の防水防塵性能を備えています。これにより、汗や雨などの水滴からイヤホンを保護し、スポーツやアウトドアでの使用も安心です。ただし、IP54は完全防水ではないため、水没させたり、強い水圧をかけたりすることは避ける必要があります。運動後の汗を拭き取る際や、軽い雨の中で使用する程度であれば問題ありませんが、水泳やシャワーなど、水に濡れる可能性が高い場所での使用は推奨されません。

Shokz OpenFitは、可変アーム構造を採用していません。しかし、ドルフィンアークイヤーフックという、耳の形に自然にフィットするデザインを採用しており、安定した装着感を実現しています。このイヤーフックは、0.7mmの超極細な形状記憶素材が内蔵されており、人間工学に基づいた設計で、耳に優しくフィットします。そのため、可変アームがなくても、ほとんどの人が快適に装着できるでしょう。