Aputure Amaran 300C フルカラー COB LEDビデオライト

本製品は2500Kから7500Kまで、幅広い範囲で色温度を調整可能です。これにより、タングステン光の暖かさやデイライトの冷たさといった多様な環境光に対応したり、意図的に光の色味を操作してシーンの雰囲気を作り込んだりできます。写真撮影や動画撮影において、自然な色合いの再現からアーティスティックな表現まで、この調整範囲が大きな強みとなります。バイカラー機能は照明の基礎であり、その範囲の広さは実用性に直結します。

本製品には、パパラッチ、花火、稲妻、故障電球、テレビ、パルス、フラッシュ、爆発、火災といった9種類の特殊効果モードが内蔵されています。これらのエフェクトは動画撮影時に非常に効果的で、シーンに合わせたリアルな光の演出を手軽に加えることができます。例えば、稲妻エフェクトを使えば雷雨のシーンを、火災エフェクトを使えば炎の揺らぎを模倣するなど、映像に動きと雰囲気を与えるのに役立ち、クリエイティブな表現の幅が広がります。

AputureのSidus Linkアプリに対応しており、スマートフォンやタブレットからBluetooth経由でライトを遠隔操作できます。明るさ、色温度、カラー（HSI）、特殊効果などの設定を、ライト本体に触れることなく手元でスムーズに変更可能です。ライトが高い位置にある場合や、複数台のライトを同時に操作する場合に特に便利で、撮影中のワークフローを効率化し、より細やかなライティング調整を可能にします。物理的な操作部と併用することで、さらに使い勝手が向上します。

付属のACアダプターに加えて、別売りの48V DC電源入力（Vマウントバッテリーなど）にも対応しています。これにより、電源コンセントが利用できない屋外やロケ現場でも本製品を使用できます。300Wという高出力のため、長時間使用する場合は大容量のバッテリーが必要になりますが、これにより撮影場所の選択肢が大きく広がります。スタジオだけでなく、様々な環境でパワフルなライティングを実現したいユーザーにとって重要な機能です。

高出力なCOBライトは発熱量が大きいですが、本製品は比較的静音性の高い冷却ファンを内蔵しています。これにより、ライトの安定した動作と寿命を保ちつつ、動画撮影時の音声収録へのファンノイズの影響を最小限に抑えています。完全に無音ではありませんが、通常の撮影距離であればノイズが気になることは少ないでしょう。ただし、マイクをライトの近くに設置するような、非常にデリケートな収録環境では注意が必要です。高出力ライトとしては優れたバランスと言えます。

RGBWWテクノロジーを採用しており、赤、緑、青の三原色に加えて、温白色（Warm White）と冷白色（Cool White）のLEDを搭載しています。これにより、一般的な白色光（色温度調整可能）だけでなく、360度あらゆる色相の色を作り出すことが可能です。背景の色付け、ムード演出、雰囲気作りなど、単なる被写体を照らすだけでなく、ライティングで創造的な表現を追求したい場合に非常に強力な機能です。Rec.2020色空間の90%以上をカバーし、色再現性も高いです。

Sidus Linkアプリを使用することで、本製品を含む複数の対応Aputureライトをまとめて管理・制御できます。ライトをグループ化し、グループ全体の色温度や明るさを一括で調整したり、個別のライトの設定を細かく変更したりすることが可能です。複数のライトを使った複雑な照明セットアップを組む際に、個別に設定する手間を省き、全体のバランスを見ながら効率的にライティングを調整できます。プロの現場や大規模な撮影で真価を発揮する機能です。