Creality Ender-3 V3 SE

Ender-3 V3 SEにはフィラメント切れを検知する機能は搭載されていません。そのため、フィラメントがなくなった状態で印刷を続けると、造形が失敗する可能性があります。夜間や長時間印刷を行う場合は、事前にフィラメントの残量を確認し、十分な量をセットしておく必要があります。また、フィラメント切れが発生した場合に備えて、予備のフィラメントを用意しておくと安心です。印刷を中断してフィラメントを交換する必要があります。

Ender-3 V3 SEには停電復帰機能が搭載されています。停電が発生した場合でも、中断した箇所から印刷を再開できるため、造形時間のロスを最小限に抑えることができます。ただし、停電からの復帰後、完全に同じ品質で印刷が再開されるとは限りません。特に、停電時間が長い場合は、ベッドの温度が下がり、造形物が剥がれてしまう可能性があります。そのため、停電が頻繁に発生する環境での使用は注意が必要です。

Ender-3 V3 SEにはCRタッチセンサーによる自動ベッドレベリング機能が搭載されています。これにより、手動でのレベリング作業が不要になり、初心者でも簡単に調整できます。オートZオフセット用のストレインセンサーも搭載されており、レベリングの精度を高めています。ただし、自動レベリング機能は万能ではなく、ベッドの歪みが大きい場合や、ノズルの詰まりがある場合は、正常に機能しないことがあります。定期的なメンテナンスと、必要に応じた手動での調整も行うことをお勧めします。

Ender-3 V3 SEにはヒートベッドが搭載されており、PLA、PETG、TPUなどのフィラメントに対応しています。ヒートベッドは造形物の定着を助け、反りや剥がれを防ぎます。特にABSのような熱収縮しやすい素材を印刷する場合には必須の機能です。Ender-3 V3 SEのヒートベッドは最高110℃まで加熱可能で、様々なフィラメントに対応できます。ただし、ヒートベッドの温度設定が高すぎると、造形物が変形したり、焦げ付いたりする可能性があるため、フィラメントの種類に応じて適切な温度を設定する必要があります。

Ender-3 V3 SEにはLCDパネルが搭載されており、直感的な操作が可能です。LCDパネルからフィラメントの流出を制御したり、フィラメントを素早く取り出すことができます。シンプルなUIで、3Dプリンター初心者でも比較的簡単に操作できます。より高度な設定や操作を行いたい場合は、PCと接続してスライサーソフトを使用する必要があります。しかし、基本的な操作はLCDパネルのみで完結するため、手軽に3Dプリントを楽しみたいユーザーにはおすすめです。

Ender-3 V3 SEには造形プレビュー機能はありません。そのため、造形前に完成イメージを確認することができません。しかし、多くのスライサーソフトにはプレビュー機能が搭載されており、PC上で造形イメージを確認することができます。Ender-3 V3 SEを使用する際には、スライサーソフトのプレビュー機能を活用することで、造形ミスを減らすことができます。特に複雑な形状の造形を行う場合は、事前にプレビューで確認することを推奨します。