バッファロー SSD-PST1.0U3BA/N

本製品は、バッファロー独自のソフトウェア「SecureLock Mobile2」に対応しており、パスワードやパターン認証によるデータ暗号化が可能です。これにより、万が一SSDを紛失したり盗難に遭ったりした場合でも、保存された個人情報や機密データが不正に閲覧されるリスクを低減できます。ただし、この機能はWindows専用のソフトウェアであり、ハードウェア暗号化と比較すると、セキュリティの堅牢性や処理速度の面でわずかに劣る可能性があります。利用にはバッファローのウェブサイトからのダウンロードが必要です。

本製品は、米国MIL規格「MIL-STD-810H 516.8 procedure Ⅳ」に準拠した耐衝撃設計を採用しています。これは、特定の条件下での落下試験をクリアしていることを意味し、日常的な使用における不意の衝撃や落下からSSD内部のデータを保護する高い能力を持っています。特に、持ち運びが多いユーザーや、屋外での使用を想定しているユーザーにとって、データの破損リスクを大幅に軽減できる重要な機能です。

本製品は、バッファローの故障予測機能「みまもり合図」に対応しています。この機能は、SSDの自己診断機能であるS.M.A.R.T.情報をクラウドに蓄積し、SSDの健康状態を把握することで、故障の可能性を事前にユーザーに通知します。これにより、データが失われる前にバックアップを取るなどの対策を講じることができ、大切なデータを守る上で非常に役立ちます。利用にはパソコンに「みまもり合図」ソフトウェアのインストールが必要です。

本製品には、複数のユーザー間でSSDを共有する際に、特定のユーザーのみがアクセスできるように制限する機能は明示されていません。パスワードによる暗号化機能はありますが、これはSSD全体へのアクセスを制限するものであり、ユーザーごとのアクセス権限を設定する機能とは異なります。そのため、家族や職場で複数の人がSSDを共有し、個別のアクセス制限が必要な場合には、別途OSの機能や他のソフトウェアで対応する必要があります。

本製品には、SSDに保存されたデータを完全に消去するための専用機能は明示されていません。SSDを廃棄したり、他人に譲渡したりする際に、個人情報や機密情報が漏洩するのを防ぐためには、通常のファイル削除だけでは不十分な場合があります。この製品でデータを完全に消去したい場合は、市販のデータ消去ソフトウェアを利用するか、OSの機能でドライブを完全にフォーマットするなどの方法を検討する必要があります。

本製品には、SSDのストレージ領域を複数のパーティションに分割するための専用機能は明示されていません。パーティション分割は、OSとデータを別々に管理したり、用途に応じてストレージを区切ったりする際に便利な機能ですが、本製品単体では提供されていません。もしパーティション分割が必要な場合は、Windowsのディスク管理ツールやmacOSのディスクユーティリティなど、OS標準の機能を利用して手動で行う必要があります。