QIDI TECH Q1 Pro 3Dプリンター

フルオートキャリブレーションと自動デュアルセンサーによる高精度な自動ベッドレベリング機能を搭載しており、手動調整の手間を完全に排除します。これにより、初心者でも常に正確なファーストレイヤーを実現し、印刷物の定着不良や反りを大幅に軽減します。ビルドプレートは剥がれにくい表面処理が施されており、付属のスティックのりを軽く塗るだけで高い定着性を発揮します。この自動化と定着性の高さは、印刷成功率の向上に大きく貢献します。

最高速度600mm/s、加速度20000mm/s²という高速印刷性能を持ちながら、非常に高い印刷品質を実現しています。CoreXY構造と独立デュアルZ軸モーター、オールメタルフレームが安定した動作を支え、高速時でもブレの少ない精密な造形が可能です。スタッフレビューでは、高速印刷でも「かなり綺麗」と評価されており、細かいディテールが必要な場合は速度を落とすことでさらに精度を向上させることができます。積層ピッチは0.12mmを標準とすることも可能で、滑らかな表面仕上げが期待できます。

PLA、PETG、TPU、PVA、PET、ABS、ASA、PA、PC、炭素繊維、ガラス繊維など、非常に多岐にわたるフィラメントに対応しています。最大350℃まで対応するバイメタルノズルと、最高60℃まで加熱可能なアクティブチャンバー温度制御システムにより、特に反りやすいABSやPA、PCといったエンジニアリングプラスチックも安定して印刷できます。これにより、ユーザーは幅広い材料選択肢から、用途に最適なフィラメントを選び、多様な造形ニーズに対応することが可能です。

オールメタルフレームとCoreXY構造、独立デュアルZ軸モーター、XYベルトの自動締め付け機構により、非常に高いフレーム剛性と安定性を実現しています。これにより、最高600mm/sという高速印刷時でも、振動による印刷品質の低下を最小限に抑え、安定した造形を可能にします。スタッフレビューでは高速印刷時に「洗濯機のようにブルブル震える」との言及がありますが、これは高速性能の代償であり、印刷品質自体は「かなり綺麗」と評価されており、全体的な安定性は高いと判断できます。

QIDI TECHは2014年設立の経験豊富な3Dプリンターメーカーであり、独自の研究開発センターや複数の特許、MET/CE/ROHS認証を保有しています。特にカスタマーサポートはスタッフレビューで「最高のカスタマーサポート」「迅速かつ丁寧に対応」「驚くべきものがありました」と非常に高く評価されており、トラブル発生時の安心感が大きいです。ただし、保証期間（通常1年）後の部品供給や修理費用については、一部ユーザーから懸念が示されており、長期的な運用計画には考慮が必要です。

箱から出してすぐに印刷できる組立不要設計で、開封からわずか10分で印刷開始が可能です。日本語UI対応、モバイルAPPリモートコントロール、1080P HDカメラ、32G-EMMC大容量内部ストレージを搭載し、初心者でも直感的に操作できます。自動キャリブレーション機能も相まって、手軽に高品質な造形を楽しめる点が大きな魅力です。ネットワーク設定の説明不足やドアの取っ手がないなどの小さな欠点はあるものの、全体的な使いやすさは非常に高いです。