youyeetoo Tinker Board S R2.0 SBC シングルボードコンピュータRK3288 SoC

本製品にはOSが書き込み済みのmicroSDカードは付属していません。しかし、16GBのオンボードeMMCストレージを搭載しているため、OSを直接内部ストレージにインストールして使用することが可能です。これにより、別途microSDカードを用意する手間は省けますが、OSのインストール作業自体はユーザーが行う必要があります。初心者の方にとっては、OSのセットアップに多少の知識が必要となる場合があります。

パッケージ内容にヒートシンクが付属しているため、別途冷却部品を購入する必要がありません。シングルボードコンピュータは高負荷時に発熱しやすいため、ヒートシンクが付属していることで、熱暴走による性能低下を防ぎ、安定した動作を維持するのに役立ちます。特に、長時間の連続稼働や、CPUに負荷のかかるアプリケーションを使用する際に、この機能は重要となります。

802.11 b/g/n規格の無線LANとBluetooth V4.0 + EDRを内蔵しています。これにより、ワイヤレスでのネットワーク接続や、キーボード、マウス、ヘッドホンなどのBluetooth対応周辺機器との接続が可能です。ケーブル配線を減らし、よりすっきりとした環境でSBCを使用できるため、IoTデバイスやメディアセンターとしての利用に便利です。ただし、最新のWi-Fi 5（ac）やWi-Fi 6（ax）には対応していないため、高速な無線通信が必要な用途では速度が制限される可能性があります。

商品情報にはリアルタイムクロック（RTC）の搭載やバッテリーバックアップに関する明確な記載がありません。通常、RTC機能がない場合、電源を切ると日時情報がリセットされるため、起動のたびにネットワーク経由で時刻同期を行う必要があります。データロガーや、正確な時刻情報が常に必要な組み込みシステムなど、特定の用途ではこの機能の有無が重要になります。別途RTCモジュールを追加することで対応できる場合もありますが、追加の手間とコストが発生します。

4つのUSB 2.0ポートを搭載しており、キーボード、マウス、USBメモリ、Webカメラなど、複数の周辺機器を同時に接続することが可能です。これにより、デスクトップPCのような感覚でSBCを使用でき、拡張性が高まります。ただし、すべてのポートがUSB 2.0規格であるため、高速なデータ転送が必要な外付けSSDや高解像度カメラなどのデバイスを接続する際には、転送速度がボトルネックとなる可能性があります。

GPIO（汎用入出力）ピンの搭載は示唆されていますが、ピン配置が色分けされているかどうかの記載はありません。色分けされたGPIOピンは、電子工作やプロトタイピングを行う際に、各ピンの役割（電源、GND、データなど）を視覚的に識別しやすくし、配線ミスを防ぐのに役立ちます。特にSBCを初めて扱うユーザーや、複雑な回路を組む際には、この機能があると作業効率と安全性が向上します。