whitepad whitepad mini WPM

本製品の基本周波数は70Hzと固定されており、周波数範囲の多様性はありません。また、肩こりや腰痛といった特定の症状に合わせた治療モードは搭載されておらず、15段階の強度調整のみで刺激の強さを変えるシンプルな設計です。これにより、個々の症状や痛みの種類に応じた細かなアプローチは難しく、汎用的な刺激に限定されます。より多様な周波数やモードを求めるユーザーには物足りない可能性があります。

ゲルパッドは消耗品であり、粘着力が弱まった際には交換が必要です。製品情報には「水をつけ指で軽くこすっていただくと、より長く使用できます」とあり、手入れによって寿命を延ばせる工夫はされています。しかし、スタッフの評価では「ジェルのシートが剥れ易い気がします」との指摘があり、粘着力の持続性には課題がある可能性があります。繰り返し使用する中で、パッドの交換頻度が高くなる可能性も考慮する必要があります。

医療機器認証番号を取得しており、基本的な安全性は確保されています。特筆すべき安全機能として、「本体が体に接触していないと動作しない」という機能があり、誤作動や無駄な電池消費を防ぎます。また、体に接触していない場合は警告音が鳴るため、正しく装着されているかを確認できます。しかし、過電流保護や皮膚への刺激が強すぎないように自動調整する機能など、より高度な安全機能に関する具体的な記載はありません。基本的な安全対策は講じられていますが、上位機種に見られるような多層的な保護機能は限定的です。

本製品の治療プログラムは、15段階の強度調整が主なカスタマイズ要素となります。治療時間は約20分で自動オフとなる固定タイマーが設定されており、ユーザーが自由に治療時間を設定することはできません。また、周波数も70Hzで固定されており、特定の症状や痛みの種類に合わせて周波数を変更する機能はありません。そのため、個々のニーズに合わせた細かな治療プランの調整は難しく、シンプルな刺激を求めるユーザー向けと言えます。

メーカーは株式会社イースペース　メディカル事業部であり、医療機器認証番号（第304AFBZX00059000号）を取得している点は評価できます。これは製品が国の定める安全基準を満たしていることを示します。しかし、大手家電メーカーのような広範なブランド認知度や長年の実績があるわけではないため、一般的な信頼性という点では中程度と評価されます。保証期間や具体的なアフターサービスに関する詳細な記載がないため、万が一の故障時のサポート体制については事前に確認が必要です。