NEEWER NEEWER GM34 カメラクイックリリースプレートキット

この製品のクランプベースには、自動ロック機構に加えて、不意なプレートの脱落を防ぐための追加の安全ロックボタンが搭載されています。プレートをクランプに装着して自動でロックされた後、この安全ボタンを押すことで、さらにロックが強化される仕組みです。プレートを取り外す際には、この安全ボタンを押しながらメインのクイックリリースレバーを操作する必要があります。これにより、もし誤ってレバーに触れてしまっても、すぐにカメラが外れてしまうリスクを低減できます。特に機材を持ち運びながらの移動時や、慌ただしい撮影現場で、大切なカメラやレンズの落下事故を防ぐための重要な安全対策となります。

製品情報やレビューによると、本製品のプレートには、雲台のクランプから万が一プレートが緩んでスライドしてしまった際に、完全に抜け落ちてしまうのを防ぐための突起（ピンやストッパーのようなもの）が設けられているようです。これにより、プレートが完全にロックされていない状態で誤って力が加わってしまっても、プレートがクランプから一気に滑り落ちてカメラが地面に落下する最悪の事態を防ぐ可能性が高まります。特に縦位置撮影時など、プレートがスライドしやすい状況での安全性を高める補助的な機能として機能します。不測の事故に対する備えとして有効な機能と言えます。

残念ながら、このクイックリリースプレートのカメラ本体への固定ネジには、手で簡単に回せるDリングやツマミといった機能は付いていません。プレートをカメラに装着・固定するには、付属の六角レンチを使用する必要があります。これは多くのクイックリリースプレートで採用されている一般的な仕様ではありますが、外出先などで急に三脚を使いたくなった際に、別途工具が必要になる点がやや手間と感じるかもしれません。コインやドライバーでも代用できる場合がありますが、手回しで工具なしに素早く着脱できる製品と比べると、利便性の面では劣ります。しっかり締め付けられる反面、手軽さは損なわれています。

このクイックリリースプレートには、カメラストラップや落下防止用のセーフティワイヤーを直接取り付けるための専用の穴や金具は搭載されていません。そのため、三脚にカメラを装着した状態でストラップを付けたままにしたい場合や、万が一の脱落に備えて雲台とカメラをワイヤーで繋ぎたい場合は、カメラ本体側のストラップ取り付け部を利用するか、別の方法を工夫する必要があります。プレートに直接ストラップを取り付けられない点は、特に高所での撮影や人通りの多い場所での使用時に、追加の安全対策を講じたい場合にやや不便を感じるかもしれません。プレート単体での機能は、あくまでカメラの固定とクランプへの装着に絞られています。

本製品には、クイックリリースプレートがクランプに完全にロックされているかどうかを、色が変わったりマークが表示されたりすることで視覚的に確認できるような機能は搭載されていません。プレートが安全に固定されているかどうかの確認は、クランプのロックレバーや安全ボタンが適切に操作されているか、そしてプレートがしっかりと固定されてガタつきがないかを、直接目で見て手で触って確認する必要があります。ロック状態を視覚的にすぐに判断できる機能があれば、特に暗い場所や急いでいる状況でも安全確認がしやすいため便利ですが、本製品にはその機能がないため、必ず手動での確認を怠らないように注意が必要です。